近年の観測装置の発展により、全天にわたる銀河や超巨大ブラックホールのサーベイ、X線から電波にわたる多波長特性、近傍から赤方偏移10を越える初期宇宙まで観測が可能となり、宇宙の構造や天体の観測的研究は飛躍的に進んだ。また、理論研究では、スーパーコンピュータの発展とともに宇宙の大規模構造から銀河、そして星団や超巨大ブラックホールまでの階層を超えたシミュレーション研究が可能になりつつある。同時に、これらの発展は我々に膨大な量のデータを与えている。今後の観測計画や大規模シミュレーションを考えると、そのデータ量はますます増え、これまでの解析手法では扱うことが困難になるだろう。このような超規模ビッグデータ時代を見据え、我々は今後何を理解出来るのか、また宇宙史を解き明かすためにはどのようなデータの質や量が必要なのか、最新の知見を共有するとともに活発な議論によるブレインストーミングを行う。
招待講演者 (50音順):
池田思朗(統計数理研究所)
井上昭雄(早稲田大学)
塩川浩昭(筑波大学)
鳥羽儀樹(立命館大学)
長峯健太郎(大阪大学)
平島敬也(理化学研究所)
宮武広直(名古屋大学)
吉浦伸太郎(国立天文台)
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