2週間ほど前から腹部がおおきくなっているので、内科を受診したところ腹水がたまっているとのこと(腹水貯留といいます)。
腹水がたまるとどういう症状が出るかと医師に尋ねてみると「肺との境界である横隔膜を押し上げて肺が膨らみにくくなり息切れを感じることがあります。」「また便秘になることがある」「さらに足に行った血液が心臓に戻りにくくなるため足がむくむこともあります」とのことでした。
腹水は「腹水が過剰に産生」されたり「腹水の排出が妨げ」られて発生します。
特に腹水が増加するときに関係しているのは血管内圧の上昇とアルブミンです。
不要になった腹水は血管に引き込んで排出されていますが、お腹の中の血管の内圧が高いとそれ以上の液体を引き込めなくなり、腹水の吸収ができなくなります。
腹水の排出がうまくできないもう1つの原因がアルブミンの減少です。アルブミンはたんぱく質の1つです。アルブミンは血管の中の水分量を保ったり、余分な水分を血管に取り込む役割をしています。このアルブミンが不足すると腹水を血管内に取り込めなくなり、場合によっては血管内の水分が血管の外に滲(し)みだして腹水になるのです。
この両方の原因がおきる代表の疾患が肝硬変です。肝臓は全身の血液を集めて栄養を蓄えたり解毒したりしていますが(肝臓は胃の隣にありおなかの右上にある)、肝臓が硬く変化してしまうと血液が肝臓に入りにくくなり、滞った血液がしみ出る形で腹水になります。さらに肝硬変の場合は肝臓で作られるアルブミンの量が減るため血管内に水分がとどまりにくくなり、水分が血管からお腹にしみ出やすくなります。
アルブミン(基準値3.8~5.2)
2025年7月アルブミン(alb)3.1
2025年9月アルブミン(alb)3.8
参考:腹水