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2024年1月16日号 №1――
新年あけましておめでとうございます
「一部一般開放」から10年目の今年、粟野の森の会は、『生物多様性や伝統文化の継承』だけでなく、「防災緑地的要素」も加えられるのではないかと考えました。
最終懇談会(平成28年8月=2016年)での案では、井戸を二つ造ることが決められました。森には落ち枝や薪になるものもあります。水田も予定され、休耕田を畑に変えての野菜作りの過去があります。たくさんの木の根で地盤もある程度安定していることでしょう。夏には、やぶ蚊は問題ですが、周りより2~3℃は、涼しいことがはっきりしています。冬の木枯らしも和らげてくれます。昔、「やま」は、いざという時、村人を守ってくれました。禍をやり過ごし、非常用の食を提供してくれたのです。最終懇談会の話し合いから、8年もたっているのです。
船橋市が緊急の道路・仮設住宅地・野菜(食料)や飲料水(農家や畑には、井戸が作られてい
ることが多い)の確保等のために、農家と緊急時の契約をする制度を提案しています。
昨年、鎌ケ谷市に提出した市長への手紙には、上記最終懇談会までの鎌ヶ谷市公園緑地課や市
民による何回もの話合いや、努力でできた最終案に則った粟野の森の会の提案を、『方向性の定
まらない段階で やみくもに進めること』と断じました。鎌ヶ谷市には、工期の遅れの原因という
「用地買収」に、早急なる全力の取り組みを要望したいと思います。
「より多くの市民による市民のための市民の公園作り」に励んでいきたいと思います。
鎌ヶ谷一広い約8.5haが、『総合病院になる!』イヤ『工業団地になる!』といううわさを聞
いた市民10名が集まりました。『何しろ、森は残したい!!!』と、23年間、いろんなことを
考え、実践してきました。
ゴミ拾い・ゴミを捨てられないように柵作り・植物観察会・竹の間伐会・森の体験会・炭焼き
リース作り・ミニ門松作り・籠(かご)作り・竹細工・祭り参加・お茶作り・市との話し合い・・・
また、たくさんの発見もありました。「えっ。そんなのがいるの!?」と、驚くような希少な動物や植物が、意外と多く生き続けていることです。
公園緑地課の協力のもと、「自然保全型」の公園として森が残ることになり、人工物をできる
だけ少なくした5.5ha部分は、公園として開放されました。環境課も協力して、動植物の調査
も進んでいます。
しかし、残る約3ヘクタール部分は、平成30年度完成予定のままです。用地買収が、完了していないからだそうです。コンクリートで幅2mほどの今の「川」が、幅10mの自然のような川に生まれ変わる計画はできています。カエルもカメも、自由に、陸と水辺を行き来できるようになるのです。子どもたちも自由に虫取りや植物採集のできるエリアもあります。車いすも楽に通れる観察路もできるのです。
一緒に活動しませんか。緑あふれる森や原っぱや、将来への夢の中で。