髙田 敦

博士(工学)

東京工業大学 工学院 機械系 岡田研究室 助教

Email : takata.a.ac[at]m.titech.ac.jp



研究内容 

パラレルリンクの機構学・設計法

7個のねじ関節からなる1自由度パラレルリンク

7個のねじ関節からなる1自由度パラレルリンクの運動解析

ねじ関節・回転関節・直動関節からなる閉ループ機構

現在はパラレルリンクの機構学に取り組んでいます.
パラレルリンクとは,剛体な部材と関節が連なるリンク機構のうち,リンクの連鎖がループをなすものです.機構学はリンクなど機械要素の動きを扱う学問であり,既に研究され尽くされていると思う方もいるかもしれませんが,依然として未開拓領域があります.

パラレルリンクは自動車のサスペンション機構や電気スタンド.扇風機の首振り機構など,身の回りにも使われていますが,どれも1自由度関節は回転関節もしくは直動関節が使われており,それらの運動は直観的に単純で,経験的にもよく知られたものばかりです.

私の研究では,回転対偶と直動対偶を包含し,回転と直動の間にあるらせん運動を行うねじ関節を用いて,パラレルリンクの運動の多彩化を目指していくものです.

具体的な応用の候補は,工場の生産装置といった単一の繰り返し動作を行う機構をねじ関節を用いたパラレルリンクで作ることで装置の低コスト化,省エネ化を図ることです.

人工筋肉で筋細胞を引張って育てるソフトロボット

※この研究は東京農工大学在職時に同大機械システム工学科 倉科研究室の協力の元で実施されました.https://tuat-kurashina.jp/

筋細胞を3方向から繰り返し引張りながら培養するソフトロボット

筋細胞を培養し筋組織まで成長させる技術は再生医療や創薬研究への応用が期待されます.

私たちの体の筋肉は一方向に整列した筋細胞から成っています.この筋細胞は筋芽細胞が引張り刺激を受けながら成長するものです.従来研究では,1方向に繰り返し引張りながら培養した筋芽細胞が引張りと同じ方向に配向すること,筋細胞への分化マーカーが強く発現することが調査されてきました.しかし,体内の環境では筋細胞が受ける力は筋束の1方向に限られません.

筋肉はそれ自体が収縮するだけでなく,周囲の別の筋肉や肢体の動きによって多自由度な刺激を受けます.そこで,骨格筋の層状の構造に注目し,平面内の3方向引張り刺激を筋組織に与える培養器一体型ソフトロボットを開発しました.

以前の研究

全長10 m長尺冗長多関節マニピュレータ

在学時の研究は狭隘部探査のための長尺冗長多関節マニピュレータです

従来の設計限界を超えた長大かつ痩身なマニピュレータの実現を見据え,

新素材に注目したマニピュレータ設計とその制御の研究に取り組みました.

学歴

職歴

受賞

ご支援いただいている機関・財団に感謝いたします.

2023-03 - 2025-2

2023-04 - 2024-3

研究業績

査読有り学術雑誌等

査読有り国際会議における発表

 

査読有り国内学会等における発表

査読なし国内学会等における発表

招待講演

特許