墓石(ぼせき、はかいし)とは、墓のしるしに建てる石材製品。墓碑(ぼひ)ともいう。墓石を指して墓ということもある。日本においては五輪塔、宝篋印塔、宝塔、多宝塔、層塔、板碑も含まれる。 (By wikipedia)
旧石器時代以降、死者は様々な形で土中に埋葬されるようになった。縄文時代後期から弥生時代より後には、墳丘墓など有力者が葬られた、一見してそれと分かる墓所も造営されるようになった。古墳が姿を消した後の平安時代、公家や地方豪族、高僧らが亡くなると、主に仏教に基づく供養塔や墓石としての五輪塔、宝篋印塔、宝塔、多宝塔、層塔などが建てられるようになった。その後、鎌倉時代から室町時代にかけて、禅宗の到来とともに位牌と戒名が中国から伝わる。その影響からか、位牌型の板碑や今日の墓石に近い角柱型のものも作られるようになった。薄い板碑と違って紙面に文字を刻むことができ、家族墓として利用しやすいためである。(By wikipedia)
【石材の特徴】
[野石]
墓を作る風習が始まった初期の頃では、ただ石を置いただけの墓や、あるいは故人の名前や享年を碑文とした墓があった。
[花崗岩]
花崗岩は硬性が高く、手作業による碑文加工が困難であることから、現在ではブラストマシンによる加工を行なっている。
[大理石と石灰岩]
大理石と石灰岩は加工がしやすい半面、酸に弱い。酸性雨を長期間浴びると、碑文などが溶解し読み取れなくなる。ポルトランド石はイギリスで一般的に使われていた石灰岩であり、大理石は19世紀初期から人気となった。
[砂岩]
砂岩は加工しやすくかつ耐久性が有り、他の石材と比較して経年劣化しにくい。砂岩の剥離は水分が砂岩の層に入り込み凍って膨張することで発生する。17世紀の植民地時代の北アメリカでは、野石に代わり砂岩が使用された。
【その他】
[鉄]・[白銅]・[木]・[植物]
(By wikipedia)
[花崗岩(俗に御影石)]
真壁石・恵那錆石・稲田みかげ・羽黒みかげ・磐梯みかげ・吾妻みかげ・本御影石・青木石・大島石・庵治石 ・万成石 ・クンナム
[安山岩]
本小松石・山崎石・男鹿石・戸室石
[斑糲岩]
浮金石
[凝灰岩]
笏谷石
(By wikipedia)
和型:基本的には台石を2つ重ねた上に細長い石(棹石)がのる「三段墓」。全体的に縦に長く背が高い。
仏式:日本の墓地にて多く見られる墓石は、各柱塔が三段積み重なっている形状で、一般的には和型三段墓と呼ばれている。和型三段墓は上から「竿石(棹石)」「上台石」「中台石」「下台石」の四つの墓石で構成され、竿石を仏石と呼んだり、三段の石を天地人に見立て竿石を(事業や金銭など動産を示す)天の石、上台を(寿命や家庭など人間を示す)人の石、中台を(財産や家など不動産を示す)地の石と呼んだりすることもある。石の種類は白御影石や黒御影石が使われる事が多い。和型の墓石は仏舎利塔や五輪塔を簡略化したものだといわれている。
神式:江戸時代以前には仏式の墓が主流であった。明治時代の神仏分離政策により、神葬祭用の墓が建てられるよう政府が公営墓地を急造した。これにより民営墓地以外でも神道の墓が建てられるようになった。神道では死は穢れとされていることから、通常は神社境内に墓地はないが、神社が事業主体となった神道専用の墓地も見られる。神式の墓は一般には「奥都城」と呼ばれる神道式の三段墓で、上記の和型三段墓と似ている。
洋型:基本的には台石の上に横長の石が乗る。全体的に横に長く背が低い。日本においての洋型墓石の主流はストレート型とオルガン型に分けられ、各々の形状において二段型と三段型がある。違いとしては、地面に接する洋台部と呼ばれる土台の上に竿部が載るものが二段型で、両者の間に中台部があるものが三段型である。全国優良石材店の会(全優石)のアンケート調査によると、2015年に洋型の購入者数が和型を上回るようになった[3]。縦長の和形は地震時に倒れやすいので東日本大震災後は洋型が増えている。
デザイン墓:形式や固定観念に囚われない、現代的で故人への想い入れを反映したお墓。和型と洋型を融合させたような比較的落ち着いた形から、故人の個性を偲ばせる突飛で斬新な形まで多種にわたる。依頼人が遺族だけではなく、生前に個性的な墓石をデザインし注文することも珍しくない。デザインの要素としては墓石の形状、色、表面の加工、石材、彫刻、碑文、付属品などがある。利用されている素材で大きく類別すると、従来の御影石のみでデザインされたもの、アートガラス、金属(ステンレス鋼や銅板)をデザインに取り入れたものなどがある。既存の墓石と比較して、お墓を明るい雰囲気にする要素があることから、業界としてもデザイン墓石を推進する動きが見られ、全優石ではお墓デザインコンテストを毎年実施している。仏事関連出版社である六月書房は、デザイン墓石コンテスト墓石大賞を毎年催し、デザイン墓石の写真集を出版している。 主な墓石メーカーとしては、御影石のみでデザインされた墓石のカテゴリーで、デザイン墓石を昭和62年から取り組んでいるインターロック社と、ガラス墓の先駆けであるフォースプレイス社の光り墓(ひかりぼ)が最大手として知られている。デザイン墓石は、個人がオリジナルで制作するものから、メーカーによりデザインされたものまで幅広い。
墓仕舞い(墓じまい)
墓仕舞いとは、現在のお墓を解体・撤去して更地にし、その使用権を墓地の管理者に返還すること。 尚、仕舞いをした後は、元のお墓から出したご遺骨を、別の場所もしくは別の形で供養する必要があります。(By wikipedia)
自分の死後に向けた活動全般を指します。「終活」という言葉が生まれたのは2010年のことで、週刊誌で組まれた特集記事が発端。
それまでは、生きているうちから死後について準備をするのは縁起が悪いといった風潮があった。しかし高齢社会に突入し、「葬儀代が高すぎる」「お墓が高くて買えない」「希望する介護施設が混んでいて入居できない」といった問題が大きく取り上げられるようになってから、「介護や葬儀で困らないよう、生きて元気なうちに準備をしておこう」という機運が高まってきた。ちょうど人口の多い団塊世代が60代に差し掛かったことも、終活が広まった大きな要因。
終活の目的は、自らの死後「家族が困らないようにすること」と「自分の希望がかなえられること」の2つ。家族が困らないようにするために、自分に何かあったときのための連絡先をリストアップしたり、財産目録を作ったり、家の中の不用品を処分したりしておきます。自分の希望が叶えられるように、葬儀社を決めておいたり、墓を買っておいたり、遺言書を書いたりしておきます。(By wikipedia)
主に仏教から歴史的経緯を経て生まれた分派をいう。そもそも仏教とは、ブッダ一人が説いた教理。しかし、二十歳で出家し、悟りを開いてから40年間にわたって説かれた教理は膨大な数にのぼる。
その膨大な教理が所々散らばるようにして広がり、その一つ一つが大きくなり、それぞれの宗派として成立していく。そして、次第に同じ仏教であっても、宗派によって教理や信仰対象、よりどころとするお経や作法の違いが生まれてきた。
現代でも多くの人が葬儀で仏式を用いていますが、宗派によって葬式のマナーが違うことも宗派の違いを感じ取れる事柄の一つ。(By いい葬儀)