FaCILITY

浅沼研究室の精鋭たちを紹介します。まずは赤コーナー

トリプル四重極ICP質量分析計

世界最高峰の感度を誇るトリプル四重極ICP質量分析計が2023年6月に設置しました。本装置はサブ ng g−1レベル微量元素をいとも簡単に計測でき、地球化学分野では同位体比測定および濃度定量の用途で活用されています。この他にも、高い分析感度および多様なマトリックスに対する高い堅牢性を活かすことで、環境化学、半導体材料、ナノ粒子、ライフサイエンスにおける分析分野でも幅広く活用されています。トリプル四重ICP質量分析計の特徴として、Collision reaction cell (CRC)が挙げられます。CRCでは真空下に引き込んだイオンと高純度ガス(ヘリウムや酸素など)を反応させることで、激的に干渉イオンを低減させることが可能となる。これにより、従来、ICP質量分析計が苦手としてきたリン、硫黄、鉄といった元素についても確度の高い分析が可能となっています。

Keyword:「High sensitivity 」「Collision reaction cell (CRC)

フェムト秒レーザーアブレーション装置

フェムト秒という極短パルスレーザーを用いた高速レーザー発信装置が2023年7月に設置しました。本装置はICP質量分析計と連結させることで、珪酸塩、硫化物、金属といった固体試料中の微量元素を正確に計測可能となります(微量元素分析に一般的に求められる試料分解工程を省略できます)。近年では、シリコンウハー中の微量元素の検出にも成功しています。また、ガルバノ光学系を組み合わせることで、高いレーザー走査性と多彩なレーザーアブレーションが実現されています。固体分析に興味あるかたは必見です。

Keyword:「Femtosecond pulse 」「Galvanometric optics  

忘れちゃいけない彼らは赤コーナー

Leica FusionOptics実体顕微鏡S9E

研究員時代に購入した思い出の一品.焦点深度が深くて細かい作業に便利です.


超純水製造装置 Milli-Q® Integral 3 

一回で30Lまでの純水(18 MΩ cm)が採取可能です.

スタンドコーチ(C645)

オープンな空間にISOクラス1のスーパークリーン空間を形成します

アイソメットLS

サンプルへのストレスをかけずに,繊細なカットが可能です.