「悪魔」と呼ばれた平凡な少女は、帝国の呪いを紐解く
「悪魔」と呼ばれた平凡な少女は、帝国の呪いを紐解く
「緑色の目は悪魔の証」という伝承が聖書に残るクロワ帝国の片隅にて、アスターは十五歳の誕生日を迎えた。
アスターは、早逝した父親から贈られた指輪をはめて、幸せだった頃の誕生日を懐かしむ。すると突然、頭で思い描いたままの懐かしいプレゼントたちが少女の目の前に現れた。
父が娘へ遺した指輪の正体は「夢想した物を具現化できる魔道具」だったのだ。
魔道具を行使する代償で右目に変化が生じた頃、アスターが住みこみで働いている宿へローリエと名乗る眼帯の男がやってきて――。
呪われた少女の物語が、今、幕を開ける。
主人公 / 女 / 15歳 / 身寄りのない村娘
準主人公 / 男 / 43歳 / 胡乱な知識人