この作品は、ユニコーンの伝説から生み出したシリーズの第二作です。こんな伝説があります。「ユニコーンの生息地には、一面の湖があった。森の全ての動物たちが水を飲みに来る。しかし、彼らが到着する前に、陰険な蛇は毒液を湖に放出した。動物たちは湖水に異状があることに気付き、飲むのをためらって、ユニコーンがくるのを待っていた。ユニコーンが到着すると、湖に入り、その角で十字架の目印を作った。すると、すぐに湖がきれいになった」
他にもユニコーンにまつわる伝説はたくさんあります。アダムが動物に名前をつけるとき、最初に名前をつけたのはユニコーンでした。アマゾンの地元の人がアヤワスカ(死者と交信する飲み物)を飲んだら、ユニコーンを見たという文献もあります。また、西洋の一部のキリスト教徒は、ユニコーンをキリストの化身としていました。ユニコーンは、神や異世界と私たちを繋ぐ門であると私は思います。
この作品では、ユニコーンはその角を「情報の池」にかざし、広大な暗闇のなかを探索しながら、浄化しているのです。ユニコーンの脳は、後頭部に刺したケーブルによってモニターに繋がれています。モニターには、宇宙に向かうロケットのように暗闇を突き進むユニコーンの意識が映し出されています。