文部科学省ナショナルバイオリソースプロジェクト 共催
日本ツメガエル研究集会 後援
日時: 2023年3月14日(火) 12:50-19:00, 15日(水) 8:50-13:00
場所: 広島大学(東広島キャンパス)
*第1部、第2部で開催場所が変更します、ご注意ください。
シンポジウム 第1部(14日(火) 特別講演)
シンポジウム 第2部 -両生類研究にフォーカスした研究発表会-(14日(火) ポスターセッション、15日(水) 講演)
ー フェニックス国際センター ミライクリエ
広島大学両生類研究センターは世界の4大両生類センターの中でも、50年以上の歴史、無尾類 (カエル類)と有尾類(イモリ類)のリソースを備えた、世界一の、そしてオンリーワンの存在です。近年のゲノムプロジェクトやゲノム編集技術の発展は、両生類研究のスタイルを大きく変えつつあり、それらの研究に適したモデル両生類を中心としたバイオリソースの重要性は増大する一方です。
このような研究潮流を受けて、広島大学では新たにバイオリソース棟を建設して、運用を開始しました。このバイオリソース棟の機能により、広島大学だけでなく、国内外における両生類研究の更なる発展が期待されます。そこで、両生類研究センターバイオリソース棟の完成を記念して、シンポジウムを開催することとなりました。
第1日目は、クロスプラットフォームをキーワードに、両生類と他の研究動物モデルを活用した比較研究が切り開く新たな知見と、それを支えるバイオリソースについて紹介、議論する場とします。2日目は、両生類研究にフォーカスを絞ることで、先端の研究者間の議論を出発点とした交流を盛り上げ、横断型サイエンスを支える研究コミュニティの活性化を目指します。
両生類を研究対象とする方々だけでなく、これから両生類を使ってみようと考えている方、さらには生命科学に興味をもつ学生さんの参加をお持ちしています。
人数に制限を設ける場合がございますが、両生類研究センターの施設公開も行う予定です。
3月14日(火) 12:50-17:00
両生類を使った研究から再生医療を目指す
脊椎動物における付属肢の起源を発生学的に推定する
メダカと近縁種ー集団ゲノム学と種分化研究の新たなモデルー
第5期NBRPツメガエル・イモリの展開と両生類をモデルに用いたゲノム進化研究
広島大学 東広島キャンパス
*第1部、第2部で開催場所が変更します、ご注意ください。
シンポジウム 第1部(14日(火) 特別講演)
シンポジウム 第2部 -両生類研究にフォーカスした研究発表会-(14日(火) ポスターセッション、15日(水) 講演)
ー フェニックス国際センター ミライクリエ
シンポジウム 第2部 -両生類研究にフォーカスした研究発表会-
(14日(火) ポスターセッション、15日(水) 講演)フェニックス国際センター ミライクリエ
当センターは昭和42年に設立され、トノサマガエルやアマガエル,ツチガエル等を用いた人為倍数体や種間雑種の研究、色彩変異や性決定機構の研究、さらには西南諸島からアジア、アフリカに分布する絶滅危惧種の保存や種分化の研究等に関して業績を挙げてきました。またライフサイエンス研究に汎用されるツメガエル(ネッタイツメガエル及びアフリカツメガエル)を用いて、生殖や卵形成、発生、再生、変態、進化、内分泌撹乱物質等について研究を実施し、顕著な業績を挙げてきました。現在はゲノム編集やバイオインフォマティックス等の先端技術を駆使して、発生や再生、進化等の先鋭的基礎研究を実施すると共に、それらを基盤として医学との学際的融合分野の創生をめざしています。iPS細胞開発のもとになった「リプログラミング」のアイデアが、ツメガエルを用いた研究から生まれたように、両生類を用いた生命原理の発見とその哺乳類への応用は、基礎から応用への研究展開においてコストパフォーマンスの高い強力な戦略になります。
これらの研究に加えて、研究用リソースの収集・保存・提供事業においても、国内外において中核的役割を担ってきました。本センターは、米国ウッズホールのNXR、同国ケンタッキー大学のAGSC、および英国ポーツマス大学のEXRCと並ぶ、世界の四大両生類リソース拠点の1つです。現在、絶滅危惧種や突然変異系統、遺伝子改変系統等を含む約66種類500系統、総数約3万匹を飼育維持しており、これらはゲノム研究が加速しつつある現在、世界的に重要な遺伝子資源となっています。
平成14年から、第1期ナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)の課題「ネッタイツメガエル」の中核機関として選定され、この事業は第2期末の平成24年3月まで継続しました。第3期は同年6月から新規採択課題として再スタートし、現在は第5期課題として継続しています。また、今期よりネッタイツメガエルに加えてアフリカツメガエルとイベリアトゲイモリも対象種となり、課題名が「ツメガエル・イモリ」に変更されました。
令和3年春には新たにバイオリソース棟が竣工し、自動飼育システムの整備が進められました。