荒川中央町会にはオンリーワン自慢のお宝があります。江戸時代末期につくられた山車人形(だしにんぎょう)の「熊坂長範」(くまさかちょうはん)です。
山車人形は元来祭礼の際に台車に乗せて地域を巡行します。祭礼は天の神様に降臨してもらい神輿に乗って皆で担いで喜んでもらい、地域の悪疫退散・除災招福・郷土繁栄をお願いします。その際に山車人形は天の神様に降臨する場所の目印とするものです。
約150年前に地域で作られ、関東大震災や東京大空襲ものり越え現在まで地域の人々に組み立て解体されて維持保存されている縁起の良い人形です。2004年に荒川区指定有形民俗文化財に2013年には荒川区無形民俗文化財に認定されています。現在は町会会館に保管されています。町会の祭半纏の背中に「熊坂」とあるのは町会のお宝シンボルだからです。
荒川の新しい中央図書館「ゆいの森あらかわ」で三河島山車人形展と講演会が開催されました。町会役員が搬入・組立・解体・搬出をし、広く区民の方々に観ていただき盛況な展示会でした。
成田祇園祭で「関東の山車人形展」が成田市文化芸術センターで開催されました。約30体の山車人形が集まりました。荒川区の山車人形「熊坂長範」「稲田姫」が招待されて区外に初めて展示されました。この2体は約150年前に作られほぼそのままで残っており風格のある人形で来場者に人気がありました。
天皇陛下御即位奉祝で初めて神社境内の神楽殿にお飾りしました。
昭和?年頃の 曳き回し熊坂山車
昭和?年頃のお飾り
2000年頃のお飾り(坪川製箱所)
2010年頃のお飾り(富士屋)