メモリアルコミュ1


-街中-


「う~、お、重い……。

ぐぬぬぬぬ……よいしょ、よいしょっと……。

あ~、めんどくさがってこんなに買い込むんじゃなかった……。」


両手いっぱいに、重そうな買い物袋を下げた少女がいる……


「う~、手がもげそう……。

誰か手伝ってくれたら良いのに……って、いないか……。

はー。やっぱりコーラを何本も買うのは重かったかな……。」


少女はふらついて、今にも転びそうだ。


「……あぅっ!

……チラッ。チラッチラッ。

誰か、優しい人が、手伝ってくれないかなー……。」


[手伝う]


「え?手伝ってくれるの……?

なんていい人なんだ……!ありがとう~♪

じゃあ、そこのマンションのエレベーターまで、よろしくー♪」


[これは?]


「なんでそんなにたくさん買ったのかって?

決まってるじゃん。家でだらだら引きこもるために、

一週間分の食料を買い込んだんだよー。」


「ところで、あんた、この地くの人?

わざわざ人を手伝おうなんて、お人好しだね。

あ、お礼とか出来ないから、期待しないでね~。」


[スカウトの話をする]


「なにこれ名刺?……芸能事務所のプロデューサーなんだ。

一目見たときから、私の可愛さにピンときた?

私の天性の可愛さを埋もれさせるのは惜しいって?」


「またまた~。調子のいいこといって~。

手伝ってくれそうだから、杏は外向きの顔しただけだよ。

アイドルなんて、ムリムリ。働くのなんて、ありえないから!」


[オーデションに来るように勧める]


「オーディション会場で、契約と印税の話をする……?

アイドルになって歌が大ヒットしたら『印税』が入るの?

トップアイドルは、一生遊んで暮らせる額がもらえるって?」


「……………………。

く、詳しい話を聞かせてもらおうじゃないか!」


-オーディション会場-


「オーディション番号10番、双葉杏でーす。

印税の話をしに来ました!」