ラフノー小伝
サークル会誌『汽水域観測船 Vol.2』に寄稿した作品。架空の科学史家ラフノー・ボーアドルトにまつわる評伝。疑似科学と偽史の接するその交差点に、歴史から抹消された恋人の影が現れる。
彁蘭(からん)
展示評集『ヴァニタス、薄膜干渉、モーメント』に寄稿した作品。部首の流れ着く海岸に住む恋人に、自身の仕事である遺伝子への人工塩基対の導入について語るSF。大阪南港 ATC Gallery『テオ・ヤンセン展』のレビューとして執筆しました。
花籠のあなたたち
生物SFアンソロジー『なまものの方舟』に寄稿した作品。海底に生えるカイメンとそこに住むえびのやり取りを描写した認識論についてのお話です。語ること、産むこと、存在すること。
バラストブーケ
『時間百合SFアンソロジー』に寄稿した作品。人類最後の有人深海調査を行う二人の科学者を扱ったSF。絶えず動くということと流れの異なる時間についてのお話です。
渦のこと
京都破壊SFアンソロジー『京新星爆発』に寄稿した作品。時間について非線形的なモデルを導入した時間次元フラクタルの内部で、微小な変化を通して京都全体を定義上の鴨川デルタへと作りかえていく短編SF。
円にミソハギ
ファッションSFウェブジン『matotte.』4月号に寄稿した作品。タトゥーの彫師とその記号論的な振る舞い、ブロックチェーン的な相互承認による社会システムの維持などを扱った短編SF。
ロプノールとしての島
サークル会誌『汽水域観測船 Vol.1』に掲載した作品。忘れるということや居場所を失った情報についての短編SFです。
(2022/09/01追記)SFウェブメディア「anon press」さんに再録していただきました。現在はこちらのマガジンをご購読いただくと閲覧できるようになっています。
Me in the ROOM
『いなくなった相手の煙草を戯れに吸ってみる百合アンソロジー』に寄稿した作品。相互の観測の遅延という立ち上る煙に似た関係性を時系列を崩すような形で語った短編。
ヴァニタス、薄膜干渉、モーメント
紅坂紫さんとの創作ユニット《傾斜面分光法》から刊行した展示評集。青島は短編「彁蘭(からん)」、短歌連作「塔に風」、散文詩「セルラーゼ」、紙面全体の編集などを担当しました。
時間百合SFアンソロジー
所属しているサークル「汽水域観測船」から刊行しました。公募などを通してさまざまな方向からの時間百合SFを集めた一冊です。現在売り切れになっていますが、なにかしらの形で再販もしたい。
《汽水域観測船》 Vol.2
所属しているサークルの刊行物。青島は第5.75回オンライン読書会会録 保坂和志『書きあぐねている人のための小説入門』および短編小説「ラフノー小伝」、雑誌全体の編集などなどを担当しました。
いなくなった相手の煙草を戯れに吸ってみる百合アンソロジー
所属しているサークル「汽水域観測船」から刊行しました。タイトル通りでありながら多種多様な作品の集まった一冊です。現在売り切れになっていますが、いずれ再販もする予定。
《汽水域観測船》 Vol.1
所属しているサークルの刊行物。青島は第4.5回オンライン読書会会録「ラヴクラフトと『またぞろ。』~人間にはどうしようもないものを表現する~」 、『いなくなった相手の煙草を戯れに吸ってみる百合アンソロジー』各収録作感想/評、短編「ロプノールとしての島」、雑誌全体の編集などなどを担当しました。紙媒体は完売になりましたが、BOOTHでPDFを販売しています。
第5.75回オンライン読書会『書きあぐねている人のための小説入門』
文芸サークル「汽水域観測船」としての活動。保坂和志の創作指南書をもとに、サークル成員の丸井零さんと互いの作品を講評し合いました。
第5.5回オンライン読書会『百合文芸4』
文芸サークル「汽水域観測船」としての活動。Pixiv主催の百合文芸コンテスト4に投稿されていた作品を課題図書にしゃべりました。閲覧のための合言葉は『百合』
第5回オンライン読書会『ジェンダーSF特集』
文芸サークル「汽水域観測船」としての活動。SFウェブメディアであるVG+さんのジェンダーSF特集を課題図書に、SFでジェンダーを扱うことについてしゃべりました。閲覧のための合言葉は『かぐや』
塔に風
紅坂紫さんとの創作ユニット《傾斜面分光法》より刊行した展示評集『ヴァニタス、薄膜干渉、モーメント』に掲載の連作。国立民族学博物館『Homō loquēns 「しゃべるヒト」~ことばの不思議を科学する~』の評として作りました。
ナナロク社 第二回 あたらしい歌集選考会の記録
『あたらしい歌集選考会』にて岡野大嗣さんの十人十首選でご掲載いただきました。
飼いえび無人称テクスト概説
ファッションSFウェブジン『matotte.』6月号に寄稿した作品。見えるということと存在するということについて考えた連作15首です。
短歌一首評集『一九九九年のレプリカ』
紅坂紫さんとのユニット《傾斜面分光法》の共作。同ユニットの歌集『翅とマクベス』に収録されていた二十四節気×二首+大晦日・元日で合計五十首の短歌の一首評およびその総評が収録されています。青島は内二十五首を担当。各種ネットプリント他、BOOTHよりDLも可能です。
連作「非線形モデル」