ANAカプセル
航空機から生まれた新しい命
①ひこうきぶひんアニマルズ
ちょっと "変わった" 飛行機の部品たち
あらゆる航空機部品は、高度10000メートルの世界で安心と信頼の空輸を支えてきました。
長い年月の役目が終わりどこか気が緩んでしまったボルトやナットは、まるで動物のような足や耳を携えて次の人生を迎えます。
大型の飛行機には約300万~400万個の部品が使用されており、役目を終えると部品が取り卸され、廃棄されています。安全な空輸のためには必要なことなのですが、それらの新しい活用方法を考えるべく今回の作品が生まれました。
町工場の職人によって溶接技術を活用し一点一点作られているため、足の長さや焼け色も含めて全く同じものはありません。
飛行機の構造やエンジン周りで実際に使われていたボルトやナットの細かな傷から、これまでの壮大な空輸の物語が読み取れるのではないでしょうか。
製作者の思い
ハタノ製作所 波田野さんコメント
全日本空輸様のアップサイクル事業に関わらせていただきとても光栄です。
航空業界で使われる部品をお預かりして、私が日頃扱うボルトやナットとの違いに心が躍りました。製作にあたり、ひとつひとつを様々な角度から見てどんな生き物に見えるかを想像して形に落とし込むことで個性豊かな作品にすることが出来ました。
小さな部品に細い足を溶接することに苦労しましたが、素材同士が溶け合ってしっかりと付いているところや熱を加えた箇所の色が変わっていたりして、そういったところも作品の見所だと思います。手元にきた部品たちの魅力的な部分を、ぜひ見つけてみてください。
ひこうきぶひんアニマルズにはそれぞれ名前がついていますが、本来の生き物と比べて目が付いてなかったり足の本数が足りません。それでもどこかに魅力を感じることができるのは、人々が「想像をする」という力を持っているからだと思います。では、使われなくなった部品に付加価値をつけることは出来ないのでしょうか。人が想像した分だけ新たな課題解決や活用方法が生まれます。この作品を通じて、未来を想像するきっかけにしていただけたら嬉しいです。
今回の作品では溶接技術を活用しましたが、日本には多くの町工場があります。それらが持つ様々な技術によって個性あふれる生き物たちに更なる仲間を増やしていくことが、持続可能な社会へと繋がる一歩だと信じています。
ハタノ製作所
東京都大田区京浜島を拠点とする2020年創業の町工場。TIG溶接を主とした金属加工をはじめ、デザイナー・アーティストとのコラボレーション作品の製作やアップサイクル事業の推進など、従来の溶接工の枠組みに捉われない様々な分野で活動する。キャッチコピーは「人を繋ぐ溶接」。
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