『推しをググる』

『推しをググる』


Googleを活用した推し活ミニソロジャーナル

作/朱石


※この記事は2022年12月ソロジャーナル Advent Calendar 2022に寄せて書かれたものです。

■はじめに


初めまして、あるいはいつもありがとうございます。朱石と申します。

ソロジャーナルでは「AI ASK You」という作品を公開しております。


今回はソロジャーナルアドベントカレンダーということで、Googleを使ったミニソロジャーナルを公開してみようと思います。



なお、本記事はGoogleのサービスに全力で乗っかっているためすべて無料で公開いたします。

あと万が一Googleさんに怒られたら消します。


このゲームにネタバレの概念はありません。

完成したジャーナルは自由に公開することができます。


※なお、Googleは突然運営中のサービスを終了したり内容を変更する場合があるため、この記事はすべて2022年12月現在サービスについて書かれたものです。

■このゲームの目的


・突然ですが、あなたはGoogleをこよなく愛するWebライターです。


・あなたの目的は、沢山のGoogleサービスを駆使して「推し」の概念を調査し、ジャーナル(記録)をまとめることです。


・このゲームは「推し」を理解し、プレイヤーが楽しむために行うゲームです。もし飽きたら直ちに終了して構いません。


・プレイ人数は1人です。

 なお、完成したジャーナルを駆使して他の人物に推しを布教しても構いません。

■遊び方

①Googleアカウントを用意する


まずはGoogleアカウントを用意します。

アカウントは無くとも全く問題なく遊べるのですが、Googleで遊ぶ以上は隅々まで使いこなしてやろう!という意思も重要です。

もちろん、既にお持ちの方はそのアカウントを使っても構いません。


https://www.google.com/intl/ja/account/about/


アカウントを用意したら「Googleドキュメント」または「Googleスプレッドシート」にジャーナルを書いていきます。


そのまま推しプレゼン資料にしたい方は「Googleスライド」、Webページにしたい場合は「Googleサイト」でも構いません。


ちなみにこのページはGoogleサイトで作成しています

ダウンロードしたい方のためのGoogleドキュメント版はこちら


Google初心者の方はパソコンやスマートフォンにインストールされたメモ帳などでも良いこととしますが、端末はできればAndroidを使いましょう。



②「推し」を選ぶ


今回の調査対象を決定します。「推し」とは書きましたが、対象は問いません。

愛着を持ったキャラクターでも大好きなシナリオでも、愛用の道具でも好きなオムライスでも構いません。



③「推し」を分解する


推しを分解します。

いきなり物騒なキーワードが出てきました。そう、「キーワード」です。

Googleといえばやはり検索なので、推しを検索するための言葉が必要です。


「推し」らしい「単語」を2〜3個選び、ジャーナルにメモしましょう。


黄色い髪なら「黄色」、甘いものが好きなら「砂糖」といったイメージです。

ほかにも「ぴったりなキャッチフレーズ」「格言」など何でも構いませんが、極力「検索で沢山のキーワードが引っかかりそうなもの」を選ぶと良いでしょう。


ただし、推しが二次元キャラや、実在する人物の場合、当人の名前など推しそのものを指す言葉を選ぶのは避けておきましょう。

このゲームの目的は答えを見つけることではなく、ゲームを楽しむことです。

寄り道を大いに楽しみましょう!


④推しをググる


さて、ここからが本番です。様々なGoogleサービスを使って推しを調べつくしましょう。

Google検索を使う


まずは③で決めたキーワードを1つ入力し、Google検索を使ってみましょう。

調べごとの基本はやはり検索ですね。

https://www.google.com/?hl=ja


検索結果が出てきたらWebサイトを……




えっ、開くんですか?

上位に出てくるのはWikipedia?それってGoogleじゃありませんよね。



このゲームはGoogleを駆使するものです。


そう、Googleのみでなくてはなりません。


Googleを愛するあなたは、すべての答えがGoogleにあることを知っています。


あなたはこれから、Googleサービス「のみ」を使って

推しについての資料をまとめてください!


■真・ルール説明


・「Googleサービス」をランダマイザーの代わりに駆使して、推しの「キーワード」を検索し、推しらしい概念を集めてジャーナルを完成させる。

この時、「Googleが運営する以外のWebサイト」を使ってはならない



・推しのジャーナルを書く際には必ず「キーワード」を含めること。

最初に自由に決めた2~3個程度のキーワード」のほかに、「検索中にGoogle内で見つけた語句」「キーワード」に加えることができる。



・基本的にはURLに「google.com」や「goo.gl」が含まれるサービスのみが対象になる。

「youtube」など、Googleが買収した企業のサービスの使用も可とする。

Googleサービス内であればリンクやコンテンツも含め自由に閲覧して良いが、検索フォームに入力して良いのは「キーワード」のみ



・例えGoogleが、Google以外のWebページを検索結果として引用していたとしても、

「Googleが運営するWebページ」上に表示されていれば、Googleのコンテンツとみなす。

つまり、Google検索で出てきたWebページのうち、「Googleが検索ページに表示している範囲」までは使用しても良い。



・ジャーナルを書く際に使用したWebページのURLは、引用元として極力ジャーナルにも記載すること。



・なお、最終的に記事をまとめる際にこれまでの「キーワード」を盛り込む必要があるが、

キーワード以外の内容を記者の妄想で補足し推し語りするのは一向にかまわない。


使えるツールのヒント

①Google検索

https://www.google.com/?hl=ja

まずは通常の「すべて」の検索から。

キーワードを一つ入力すれば、いくつかのWebサイトが出てくるでしょう。


検索結果の中から、推しらしい言葉…「追加キーワード」を探してみましょう。もとの言葉に関連するものでも構いませんし、文脈的には全く関係ないものでも構いません。

「これは推しらしい!」と感じたものを選んでみてください。それから、ジャーナルにそのキーワードと引用元のURLを書き込みましょう。


Google検索はすべての基本です。

もし調査に行き詰まったら、今まで集めたキーワードを持って再度「検索」を行い、キーワードを増やしましょう。




続いて、「画像」の検索を行いましょう。

https://www.google.com/imghp?hl=ja_JP

調査できるのは、テキストだけではありません。検索したキーワードに「これは推しらしいな」と思う画像があったら、同じようにメモしておきましょう。

画像本体のサムネイルをクリックした時、「共有」ボタンが表示されますので、これを利用することで画像をメモしておくことができます。


たとえば、これは「黄色」の共有用URLです。

https://images.app.goo.gl/gdTtFEBNmUdsm4X18


ほかに「コレクション」機能を使って保存することもできます。

「ショッピング」も画像検索に近い概念を検索することができますが、抽象的な概念で検索するほど、より意外な商品に出会える確率が上がります。


「ニュース」での検索は、最近の時事ネタなど、より身近な概念を検索することができるでしょう。


②youtube

https://www.youtube.com/

「動画」はyoutubeが利用できるので、非常に有用ですね。

「推し」のイメージソングを探したり、「概念」の解説動画を見ることもできるでしょう。

ただし、動画はなかなか時間を消費するので気をつけて。気づけば動画だけ見ていて2時間経っていた、なんてことにならないように気をつけましょう。


動画の前に表示される「広告」だって案外有用かもしれません。

その広告の内容を「推し」が好むかどうかも立派な情報です。

動画に含まれるキーワードや、気に入った動画のURLなどをジャーナルに記載しましょう。


③Googleブックス

https://books.google.co.jp/

「書籍」タブは情報の宝庫です。Googleブックスでは書籍サンプルの一部が検索できるようになっているため、思わぬ本に出会えるかもしれません。著作権切れの書籍については全文読めるものも収録されています。

また、Googleブックスには各書籍ページに「多く使われている語句」が記載されています。このページは「新しいキーワードを見つける」のにもってこいでしょう。


④GoogleMAP/Googleアース

https://www.google.co.jp/maps/?hl=ja

文字に飽きたら地図を眺めてみましょう。

抽象的なキーワードを放り込めば、それっぽい検索結果が大量に出てくるはずです。

気に入ったキーワードだけでなく、推しが興味を持ちそうな地形を見つけてみたり、ストリートビューで散歩してみたりしましょう。

なお、検索方法次第ではプレイヤーのご近所ばかりが検索結果にあがることになるので、公開するときは気をつけて。



⑤Google旅行

https://www.google.com/travel/?dest_src=al

せっかくMAPを見たのだから、ここいらで旅行でもいかがでしょうか?

MAPで調べた地名や、あるいは抽象的な概念を入力すれば、ホテルや民泊の情報、観光スポットの案内などを見ることができます。運が良ければ外観だけでなく内装まで。推しがどんなところに泊まるか、あるいはどんな家に住んでいるか想像できるかも知れません。


⑥Googleアート&カルチャー

https://artsandculture.google.com/?hl=ja

画像検索からより発展して、有名な絵画作品などをまとめたページを閲覧することもできます。

推しの概念からはどんな美術作品が検索されるでしょうか…?


推しをまとめる


と、主要なGoogleサービスをまとめましたが、それ以外にもGoogleと名のつくサービスであれば何でも、どう利用しても構いません。

こうしてキーワードをひたすら検索していけば、いくつかのキーワードが集まることでしょう。


最後にこのキーワードを上手く駆使しながら推しの紹介文を書き、Googlefontなどを用いて装飾(任意)したらゲームクリアです。

★完成品サンプル

私の推しは、こんなひと!



・最初に選んだ「推し」の概念


「紫」「メカクレ」「コンピューター」


コンピューターでyoutube検索

→推しの雰囲気があるフリーBGMを入手

「メカクレ」でGoogle検索


https://www.google.com/search?q=%E3%83%A1%E3%82%AB%E3%82%AF%E3%83%AC&rlz=1C1TKQJ_jaJP1034JP1034&oq=%E3%83%A1%E3%82%AB%E3%82%AF%E3%83%AC&aqs=chrome..69i57j0i4i512l8j0i512.400j0j4&sourceid=chrome&ie=UTF-8

隠れた瞳で何を見る?メカクレのイラスト特集 - pixivisionhttps://www.pixivision.net › ...

2018/07/29 — 髪や眼帯、仮面などで目が隠れているキャラ属性、「メカクレ(目隠れ)」。クールさやミステリアスさ、恥ずかしがり屋さんなかわいさだったり、庇護欲 …


 →キーワード「ミステリアスさ、恥ずかしがり屋さんなかわいさ」を入手



「紫」でGoogleブックスを検索


「めぐりあいて 恋紫」

https://books.google.co.jp/books?id=L5B1CwAAQBAJ&pg=PA97&lpg=PA97&dq=%E7%B4%AB&source=bl&ots=rFZuzt9ALD&sig=ACfU3U0M-vfWSX7rqDtYfvZ5FCInO22QVQ&hl=ja&sa=X&ved=2ahUKEwidvNnzm4b8AhXFslYBHdSaAX04ChDoAXoECAgQAw#v=onepage&q=%E7%B4%AB&f=false

 →キーワード「タブーを越えた、愛の告白」を入手




コンピューターで画像検索

https://images.app.goo.gl/MeqMArExSMLktYej7

 →キーワード「未知数」を入手


「未知数」でGoogleマップを検索

→兵庫県神戸市付近に到着、マップを散策中キーワード「肉」を入手

■まとめ


私の推しは「紫」「メカクレ」「コンピューター」がキーワードのキャラクターです。

BGMの雰囲気はこんな感じです。

Roll Roll Roll @ フリーBGM DOVA-SYNDROME OFFICIAL YouTube CHANNEL 


ミステリアスでありつつ、どこか恥ずかしがり屋さんな可愛さ併せ持っています

伸びしろは未知数で、タブーを越えた愛の告白を成功させるに至りました。

インドア派ではありますが、一時期キャンプに興味を持ったことがあり、その影響でにこだわりがあります。

先日偶然、パートナーと遊びにいった時、彼は通りに沢山の肉屋が並んでいることに気づきました。

ここは神戸地方、神戸牛も有名なのでいい肉が多いのでしょう。

見かけた精肉店のうちのに入り、どんな調理を行おうかワクワクしながらショッピングを楽しんでいたようです


いかがでしたか?


おわりに

サンプルは非常にシンプルにまとめましたが、推しのことですし当然論文ばりにまとめていただいても構いません。

Googleを使って楽しくソロジャーナルしましょう!



…と、だいぶおふざけの入った、ソロジャーナルと言い張るにはだいぶ怪しい、Google推してんだかソロジャーナル推してんだかわからないソロジャーナルだったと思いますが、こういった「何気ない一人遊び」をゲームにできるのも魅力だと思っています。

ランダマイザーを使うことでキャラクターや物語を思わぬ形で深掘りできるのは楽しいですよね。

皆さんも是非、面白いソロジャーナルを見つけて物語を綴ってみてください!