高槻市「パブコメ強行+再度パネル展実施」方針を発表
高槻市は広報3月号22頁と基本構想ウェブページで、
・3/22~4/21にパブリックコメントを実施する
・3/30~4/3にまたオープンハウス(パネル展)を実施する
と発表しました。
「パブリックコメント」とは、市の計画等に対し市民からの意見を受け付け、ほぼ「原案通りでございます」などと市職員が返答するという、市民参加のアリバイ作りのための一種の儀式で、まともに機能していると真剣に考えている市民は少数派だと思いますが、他市では施設一体型小中一貫校に関するパブコメで市民から批判が殺到して事態が動いた例もあります。もし市がパブコメを予告通り強行した場合は、ぜひ大量に市民の意見を送りましょう。
パネル展については、今年1月実施のパネル展では「これが最後。次はパブリックコメント」という趣旨の説明が為されていましたが、今回何の説明もなく3月に再度パネル展を実施する旨が発表されたことから、1月のパネル展で未発表だった残りの篇の発表があるか、発表済の構想素案に何らかの変更があった可能性もあります。
また、市は1月のパネル展の「主な」質問に対する回答と称し、赤大路コミュニティセンターについての説明を微修正しました。パネル展では「赤コミは中長期的に富田公民館等の富田地区の公共施設と複合化する」方針だったのに対し、「赤コミは【当面】長寿命化を図り、個別更新時に複合化する」旨に変更されています。これを注意深く読めば、複合化先が赤大路小学校ではなく富田地区の公共施設だった場合、「中長期的に富田地区に複合化する」という従来と全く同じ文意になります。
赤大路コミュニティセンターは、高槻市のコミュニティ政策で地区として位置づけられている赤大路地区に設置されているもので、アセットマネジメント推進室の一存でその存廃を左右すべきものではありません。それを承知で素案を出してきているのであれば、市が推進する「コミュニティスクール」政策(現在主に小学校区単位で組織されている自治組織を中学校区単位に再編して市の管理下に置き、中学校区単位の学校統廃合・施設一体型小中一貫校設置他の公共施設削減をしやすくする謀略)のために、赤大路地区を富田地区に併合しようとしていると見られても仕方がありません。それを「誤解だ」と主張するならば、基本構想に赤大路地区を含める場合、その可能性を排除するために、直ちに基本構想の文面において「赤大路地区からコミュニティセンターの機能はなくさない」の一文を追記することを求めます。
また「基本構想から施設一体型小中一貫校構想が外れたのに、なぜ富田地区として第四中学校区を含めたままにしているのですか」と問われたのに対し、市は「公共施設の再構築を検討する上で、一定の範囲での把握や方向性を示す必要がある」「一定の範囲で、各公共施設の現状把握や方向性を検討することは、効果的なまちづくりにつながる」と意味不明の迷答弁をしています。基本構想から赤大路小学校・四中がはずれ、赤大路コミュニティセンターは「当面」長寿命化、それ以降は市の公共施設「最適化」計画にそって対応するのであれば、「富田地区まちづくり基本構想」に「赤大路地区」を含める必要が既にありません。そもそも「富田地区」の名前で「赤大路地区」の重大問題を一方的に決めようとする姿勢が本構想の最大の欠陥であり、本来の富田地区だけのまちづくり基本構想にすることが最善の解決策です。