高校陸上部の副顧問を担当する国語教師
運動神経もいいし、頭脳も中々優れていて万能
明るく人思い、熱血だがときに冷静。
仲間は特に大事にし、仲間のために動く。生徒たちのことも人一倍大切にしているようだ。
一見悪い人でも簡単に見捨てることはせず、相手をよく知ってから判断をしている。
昔から運動が好きであり、中学と高校と陸上部に属していた。
しかし高校2年になり後輩が入ってきた頃、2年の少なさと実力不足に危機感を抱いてしまう。誰か、2年に隠れた才能を持つ人はいないだろうか…………。
陽太はそんな思いを抱え、まずは運動部の活動を見て回ることに。
サッカー、野球、柔道、剣道……。……サッカー、野球……いた!!
野球にいたのだ。最初見た時は見かけなかったが、二度目で発見した。自主練をしていたためだ。……最初はベンチにいて、死角だったのだろうか……?
「ねえ、あの、俺陸上部の有山陽太っていうんだけど、貴方は?」
「えっと、柳喜翔(やなぎ きと)です」
「なるほど……早速なんだけど、陸上って興味ない!?」
「え!?」
少し会話をした後、見事に交渉は成立。野球部の彼、喜翔は陸上部の助っ人として参戦することに。
彼は逸材と言っても過言ではない程、陸上競技が強かった。まさに隠れた才能だ。
これをきっかけに2人は仲良くなり、部活外でも関わりを持つようになる。
その関係は卒業後も続き、高校教師と警察というバラバラの職業になっても年に数回会っている。
また、己の正義、信念を強く持つ強い彼に憧れを抱いている。彼の助けになりたい、と思いつつ、自分じゃダメだとも思っているようだ。
「初めまして、高校で文系を教えている有山陽太と申します!陸上部の副顧問もしていて……はは、こう見えても、中学高校と、陸上部だったもので」
「はーいみんな席に着いてね〜、でも元気なのはいいこと!」
「……彼、そんな悪い人だろうか。いや、もちろん怖いところはあるけれど、根っからの悪人だとは思えないな。何があったのかは分からないから、一概には言えないけどね」
「さあ行こう!今頑張ってるって、そりゃそうだ。君はいつも頑張ってる。でも、その頑張りで築き上げたものは、今こそ解き放つべきだ。俺でよければ手を貸す、助けにならせてくれないか!」