『殺し屋施設』という会社の幹部を勤める殺し屋
実力はなかなかなもので、幹部のリーダー的存在である
温厚で几帳面、空気を読むタイプ。仲間には優しく、敵には容赦がない。
社長であり父親のような存在でもあるセイに対しては半盲目であり従順。
綺麗に殺しをするのが特徴で汚い殺し方はあまり好まない。
そして周りからキザだと思われがちだが、本人は意識していないし無自覚。
両親は物心つく前に他界。
親戚の元に預けられるが、そこは貧乏な家庭で育てられなくなり、嘘をついて晴兎を置き去りにし捨てた。それが分かった晴兎は、とりあえず人が多いところに行こうと思い歩き始める。
そうすると、不幸中の幸いかある人物に声をかけられ、とにかく泊まる場所が欲しかった晴兎はそのままついていくことに。
しかし、幸いなんてものはなく、ただの不幸だったなんて本人は気づけなかった。
家に着くとある一室に案内され、疲れていた晴兎はふと強い眠気に襲われ眠ってしまう。
……誰かのうめき声で目が覚めた。
部屋を出ると、何かの薬を盛られて苦しんでいる人の姿がそこにあった。
足音が聞こえてきて、咄嗟に元の部屋に戻る。
その苦しんでいる人物は連れてかれた。
何が起こっているのかわからなかった。
晴兎は気持ち悪さと混乱で倒れ込み、また眠ってしまう。
次は酷い鉄の匂いで目が覚めてしまう。
床は真っ赤に染まっていた。
…ああ、死ぬんだな。
「…被害者か、ゲロ吐いてやがる」
……?
「ガキ、行くぞ。歩けねぇか…」
血で濡れた男性に持ち上げられる。何が何だかわからなかった。
黒く長い髪から微かに見える真っ赤な目に恐怖感を覚える。
後にその男性は、セイという名前の殺し屋会社社長であることが発覚する。
あの時自分を連れて行ったのは無差別に人を食べている一族で、セイはその一族を殺して欲しいと依頼されていたらしい。
現在は自分を助けてくれた恩と、その他の尊敬から、幹部に任命され誇りを持ち殺し屋幹部に勤めている。
幼い頃からお世話になっているので、たまに『お父さん』と呼んでしまうのは内緒。