愛国心と忠誠心が強い大尉
実力者でもあり、現状では珍しい銃を得意とする軍人だ
とても真面目な性格。それは馬鹿真面目とも言われるだろう。その”馬鹿”の真意は人によりけりだが。
いかなる時も愛国心を忘れず、軍人としての美徳も心に留めている。また、一瞬の乱れも許さない。努力と忠誠を常に誓う、そんな性格は上からも重宝される程だ。本人も光栄に思っている。
道真は生まれながらの武士一家で、その身分の重みも感じ取っていた。
士族と一言に言っても、色んな武士たちがいるもので、道真は密かに天堂家に憧れを抱いていたものだ。そこの長男、天堂道陽の存在は一方的に知っていて、威厳を感じさせる佇まいに、先を見据える冷静な眼差しには心を打たれたりした。
”彼のようになりたい“
以後、強くなることを誓う。そんなこと、向こうは知りもしないだろうが。
元々愛国心、または地元愛こそあったが、天堂家の存在は大きく、道真はより命を”国“に捧げるようになる。
ある時だ、大きな黒色が日を塞ぐ。ここから、時代は激動し始めた。
絶望を見、立ちすくみ逃げることでさえ脳内に過ったが、やはり”彼“は違っていた。
「国を護るための隊を創る」
そう、変わらねばならぬのだ。夜を被せられたのなら、それを退かすのみだ。夜を明かすのは、この国を護るのは我々国民である、その為の力であり刃である。
一層尊敬した、同時に自分の無力さを恥じた。
”日の出を目指し、いざ行かん“
彼の努力と誠実さは、団結した愛すべき我が国に認められるようになる。
八河道真の意志は強い。鞘を握るその手には一切の迷いもない。
先を、冷静に見据えた。
己を変えるため、国を護るため、慣れぬ事柄にも立ち向かった。
そして、”武士“から”軍人“と成り果てた。
彼の美徳は、軍人の美徳である。
「八河道真、只今任務完遂であります!班員も皆、無事であります」
「変わりゆく、成長しゆくこの国を、俺は守りたい。あわよくば、力になりたい」
「まぁまぁ、そう焦らず……。陛下からのお告げは、まだですから」
「俺はやってみせる。命も惜しくない。……しかし、そう簡単に散っては役立たずとなってしまうだろう。できる限り立ち向かい続ける。御国に全てをかけるんだ」
「天堂少将は目指すべき存在であります。ええ、軍人としても、国民としても。行動力、思考力、その他総て、私は憧れております」