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太古の昔から深海を泳いでいた賢玉魚の雄個体
人型になれるようになったのも最近ではないようだが———?
傲慢であるが冷静。欲望はそれなりに抱えているが、それに関することが起きようとも彼は冷静である。
長寿故の余裕———なのだろうが、長寿故のプライドのせいで余裕たっぷりには見えないのが現実。
他の生命体を下に見ているところがあり、特に長い年月を深海で過ごしていることには誇りを持っているらしい。しかしなんだかんだ寂しがりで、深海に来客が増えても良いと思っている。
暗い暗い海の底———光は差さない———しかし、そんなもの深海魚には不必要である。
「いいや、少なくとも”俺は“いらないかな」
人間は好奇心が旺盛だ。どうやら、ある魚を探しているらしい。
その魚は今はもういない、いわゆる古代魚———
———な、はずだった。
「妄想と思い込みが得意な生き物だ。面白い、少しかくれんぼでもして遊ぼう」
そんな両者の好奇心から始まった化かし合い。
勝者は、魚(エメルガエラ)だ。
「ああ、そうそう。せっかく俺のことを知ったんだから、深海にでも来るといい。来れるんなら、な」
「神秘なる存在、所謂海の上位存在のような扱いを受けている2匹だが、あんなのは所詮仮初だ。……いや?良い事だと思うぜ、将来有望な若き生命体がいるのはさぁ?」
「賛美の声など要らない。歓声も、拍手も要らない。欲しいのは、勝手な想像により海に焦がれ、そのまま深海へと堕ちる者だ。この暗闇に、圧力に耐えられるかどうかなど、一目見りゃ分かるもんだ」
「チッ……クジラはやっぱでけぇのな。で、なんだって?お前はあのダイオウイカも喰うのか?わー、すごいすごい。こりゃ参ったね」
「生きた化石を生で見たくはないか?……いや、今は人型だろうよ。魚の姿で見たくねぇのかって。は?変身しねぇからな。お前が深海に来い。浅瀬でうろちょろすんのは性質上嫌なもんでね」
「俺を知りてぇんなら探ってみな。深海に適応できるぐらいの身体でさ、探検でもしてみたらいい」