強い自殺願望と強い殺意の両方を持っている青年
光に照らされると赤くなる目が気持ち悪いと迫害され孤独に生きてきた
生まれてからこの日までずっといじめられ追いやられていたことを考えると、メンタルはある程度屈強。肝も座っている。
自殺願望はあるが、辛くて死にたいというより、今の世界に価値が見出せないからいいや という方向。でも本当に生きる意味がわからないので自殺願望は強い。
そして天然なのか、またはサイコパスなのか、たまに恐ろしい発言をする。
この赤くなる目は生まれつきで、遺伝でもなかったため家族からもよく指摘されていた。
学校には通っていたものの、友達ができるのは愚か、いじめられる羽目になる。
しかしいるはやり返さず、いじめを先生の目の前でやってもらう作戦を立てたが、いい結果は得られなかった。
大学生となりいじめはなくなったが、いる自身が既に生きていたくないという気持ちが芽生えており、人と触れ合わず友達はいないままだ。
そんなある日、向こうから興味ありげに話しかけてくれたヴェレという男性に好感を持つ。
また、彼が人間でないこともなんとなく察した。この世のものじゃないなんて変な話だが、いないとも言い切れないと思っていたいるはヴェレの言葉を信じることに。
予想外の反応に向こうは軽く困惑していたが、いるにとっては最高の出会いだった。
自分を楽にしてくれる素敵な存在、それがヴェレ。