神道の家系で育ち、今でも大行事の前は儀式をする習慣がある
主将候補の五成生に従順なようだ
取り入るのが上手く世渡りが上手い、猫被りとも言う。かなり腹黒。
しかしそれらは自信のなさの現れでもあり、何か縋るものがないと生きていけない人物。
素直な感情を出すのが苦手。
生まれ育った環境は神道を強く信仰する家庭。故に、焔は数多の神々と、その他神秘的なものを信じ続けている。
軍に入隊した理由は、将来のためである。
その将来というのは、死後のことも意味する。どうやら、軍神になりたいというのだ。
家族たちがそれを言い始め、焔もなんの違和感もなくそれを受け入れた。八百万の神の1柱になれることほど光栄なことはない。将来安泰どころの話ではないのだ。
焔は先々のことを酷く気にする癖があり、その度に神に祈った。縋れる物があれば縋り、今でも所持している儀式の道具は最早安定剤と同義だ。
服を含めたその道具一式は複数人分あり、度々周囲の人間に貸している。まぁ、複数人でやれば祈りも届きやすそうだ。
死はゴールではない、中間地点である。問題は、その先。死後に行くこととなる場所である。
その地点の先はなんなのか、それは生前に決まるもの。
だから周囲を、この世を注視するべきだ。一瞬の隙も見逃さず、徳を積む。
そして、軍神と成るのだ。
「軍神になり得し僕様と、我らを導きし五成大佐……否!次期主将様のお通りだ!どけどけ、祟られたくなきゃな!」
「さぁやれ、殺れ!この戦こそが、天の導きとなろう!!」
「いえいえ〜、五成様こそが我々の憧れでございましょう〜!どこまでも着いて行きます故、共に戦わせてください!」
「これは勝利を願う儀、神々に祈りを捧げる時!さあ歌えや歌え、踊れ〜!!」
はからんさん宅、獄卒 骸さん
骸さんが軍人で実力もある方であったため、当初の焔はいつも通りの猫被りで接していた。
しかし、彼と日々を過ごしていくうちに恋情が勝り、慣れてからは敬語も外れ、素で接するようになる。
骸さんは穢れを祓うこともしているため、焔はできる限りの力を貸そうと思っているらしい。