プレコングレス

保育施設の音環境を考える―赤ちゃんと子どもの聴力を守る保育室とは―

当日発表資料をアップしました。

乳児から幼児期にかけての「聞こえ」に関する研究は、新しい知見が積み重ねられ、成人の聴力とは異なる特性があることが明らかにされてきました。一方、都市部の住宅密集地での「子どもの声」についての問題は一向に収束の気配がみられず、保育施設では保育室の窓を開放することなく保育を実施することは当たり前になり、園庭や公園などの開放空間でさえも声に対するコントロールが必要になっています。こうした状況は保育室を「閉鎖空間」に変え、活動に伴って生起する音の「残響」を生み、室内の「喧噪感」を大きくすることに繋がります。

乳児期早期からの聴力を守り、その発達を担保し、乳幼児にとって居心地のよい「保育室」とするには、どのような配慮が必要でしょうか。今回が4回目となるプレコングレスでは、4名の話題提供者をお招きしました。

建築音響の立場から保育室の残響基準について、保育の現場から騒音環境の改善工事を実施された経緯について、乳幼児期特有の聴力特性について、さらにその発達についての研究成果を、それぞれお話しいただきます。

指定討論者からは、「保育施設の音環境」の問題点についてご専門分野の立場からお話を頂きます。

フロアーとの意見交換にも時間を取る予定です。みなさまのご参加をお待ちしています。


司会

・木下 純 赤ちゃん学を学ぶ会 代表

・小野 恭子 同志社大学赤ちゃん学研究センター 赤ちゃん学コーディネーター

企画趣旨説明

・志村 洋子 同志社大学赤ちゃん学研究センター 嘱託研究員

資料1(企画趣旨) 資料2(新聞記事) 資料3(発表スライド)

話題提供者

・川井 敬二 熊本大学 教授・日本建築学会「こどもと音環境WG」座長(発表スライド

・髙橋 八映 社会福祉法人和敬会 練馬二葉保育園 園長(発表スライド

・嶋田 容子 金沢学院短期大学 講師(発表スライド

・加藤 正晴 同志社大学赤ちゃん学研究センター 特任准教授(発表スライド

指定討論者

・遠藤 利彦 東京大学大学院教育学研究科 教授/第18回学術集会大会長

・小西 行郎 同志社大学赤ちゃん学研究センター長/赤ちゃん学会理事長