展覧会
展覧会
この秋、AIR大原は活動を始めて1年になります。AIR大原は、京都大原の閉業した民宿・三千院道の施設を活用したスペースです。展示やワークショップの開催、アーティストインレジデンスとしても運営をしてきました。昨年10月にAIR大原のこけらおとしとなる初展示「そのこえはもっととおくからくる」を作った4人の作家が1年前の約束のもと再結集し、1周年記念展「やまびこ」を開催します。とおくからやってきた声が1年越しに「やまびこ」となって帰ってくる、アンサーとしての展示になります。
我々は長きにわたる学生生活を終え、社会へと活動の場を移しました。未来への展望は未だ定まらないものの、この1年、各自が全力を傾注して制作に励んでまいりました。現在もなお、暗中模索の日々が続いています。しかしながら我々の根底にあるのは、優れた作品を手掛けたいという純粋な思いです。この度の展示はそれぞれの研鑽と成長の軌跡を問う内容となっております。
社会に向けての存在証明、生存確認、歩みを続ける仲間へ、良い旅を!
ぜひご高覧ください。
AIR大原主催 松下みどり
開催日時:
11/3(月)~ 24(日) 11:00-17:00
休館日:
火、水、木曜日
風景を基にして日本画を描いている。または肉体を構成する要素を含む画材(膠と胡粉ータンパク質とカルシウム)を扱い風景(山水)を見出そうとしている。
絵画と原材料に共感を持って接するために、膠を動物の原皮から作った。継続的な膠制作を計画中。
プロフィール:
画家、AIR大原主催
1999年 愛知県生まれ
2024年 京都芸術大学大学院 美術工芸領域日本画分野 修了
ランデブーは“rendre(返す)”と“vous(あなた)”が組み合わさった単語です。宇宙空間において、2つ以上の機体が速度と軌道を合わせて互いに接近(または結合)する、という意味を持ちます。私と展示メンバー、そして鑑賞者との関係を象徴するキーワードだと考えました。それぞれの生活や時間の流れは別でありながら、時に軌道を重ね、同じ時間とAIR大原Galleryという場所で待ち合わせをして、作品を通して巡り合う、そんなイメージが今回の1周年記念の展示にありました。
本展では、新作の作品群で構成されており、ゆるやかに光の変化で世界が表情を変える現象の関心から出発している。それは同時に光を追っていることと繋がっており、作家の思考の探求を可視化しています。
プロフィール:
1999年 大阪府生まれ
2024年 京都芸術大学大学院修士課程芸術研究科油画専攻修了
現 在 京都府在住
主な展覧会:
2024年 グループ展「そのこえはきっととおくからくる」(AIR 大原 Gallery/京都)、
2023年 グループ展「This horizon is…」(KEN FINE ART/大阪) など。
主な受賞歴:
2018年 大阪府美術功労賞
2018年 進級制作東嶋毅特別賞 など。
1年前の展覧会ではキャンバスの中に○が何個あるか数えましたが、今年は部屋の中に○が何個あるのか数えてみました。
手縫いの糸の痕跡にはミシンとは違って身体のリズムがあります。○を敷き詰めることで見えてくる線や形にも身体のリズムがあり、手縫いの糸の痕跡のように意図しない微かな差異が感じとられます。そして、○の傍らにメモされた数字自体も意図して書かれた形ではありません。針と糸の手仕事や、道端や工事現場に書かれた印、ふとしたメモ書きが美しく感じるのです。
1年間の制作を通して得られた学びを総括した展示になります。ぜひご高覧ください。
プロフィール:
1997年 兵庫県出身。
京都と大阪を拠点に活動。
2024年 京都芸術大学大学院美術工芸領域油画専攻修了。
主な展覧会:
「リテラルコリジョンズ/文字通りの衝突」(半兵衛麩五条ビル 2F ホール Keiryu、京都、2025)
「the Search for God」(同時代ギャラリー、京都、2024)
「そのこえはもっととおくからくる」(AIR 大原 Gallery、京都、2024)
「ARTIST‘FAIR KYOTO 2024」(京都国立博物館 明治古都館、京都、2024) など。
街に存在する壁と、そこに起こる劣化などの現象をモチーフに、人間の営みを自然現象が徐々に凌駕しようとする様子に着目してフレスコ画の技法を用いながら制作する。
プロフィール:
1999年 京都府生まれ
2023年 京都市立芸術大学 美術学部卒業
2025年 京都市立芸術大学 大学院美術研究科修士課程美術専攻(油画)修了。
主な展覧会:
2025年「デスクライトエリア」 (Alternative Space yuge/京都)
「そのこえはもっととおくからくる」 (AIR大原Gallery/京都)
「今日の草刈りはここまで」 (GALLERY Ami-Kanoko/大阪)
「地図をもって迷子」 (HAPS HOUSE/京都)
「oneroom'23」 (嵯峨美術大学クラブボックス/京都)
2023年「2022年度京都市立芸術大学作品展」 (京都市立芸術大学/京都) 市長賞
2022年「見えないところで 光らない蛍光灯」 (マンションみどり/大阪)
2021年「抄本」 (マンションみどり/大阪)
開催期間:
11/8(土)13:00-21:00
11/9(日)11:00-19:00
(「カムバック!紅葉祭」に準ずる)
展示予定:
象棋(チュンジー):大村香琳
溶融物:大村益三(おおむら・ねこ)
語呂合わせ:小沢裕子
壺:乙うたろう
予告絵:中井輪
企画:長谷川新(街のキュレーター屋 / instagram: @robarting)
広報物:津村侑希・清原緋蕗
協力:一般社団法人HAPS
開催期間:
11/8(土)13:00-21:00
11/9(日)11:00-19:00
(「カムバック!紅葉祭」に準ずる)
na2が提示するのは、実験要素を濃密に含んだ電子音楽です。
自然界の音をフィールドレコーディングで採取し、複雑に重ね合わせることで生まれる実験的なノイズは、万物の声の融合体としての象徴です。この音をデジタルデータに変換する行為は、人々が神を絵に描くように、「実在しないものを、音として実在させる」という根源的な創造欲の解放です。このサウンドこそが、na2独自の聴覚と、非実在の存在との対話の記録となります。
そのサウンドの源流は、モノリスから発生する波を音として具現化する探求にあります。粒子の奥に潜む「万物の声」を受け取り、それを電気信号(波)へと変換。結果、聴く者の耳に "実在しないものとの会話" として響かせ、未知の領域への交信を試みます。
実験音楽ライブ、ハードテクノDJとして活動するna2(岩山夏己)は、芸術祭や展覧会でのインスタレーション・セノグラフィー、さらには大工・現場監督としての施工経験という異色のキャリアを持つ多才なクリエイターです。今、水面下で静かに、未だ見ぬ未来に光を灯す、独自すぎる音の言語を模索し続けています。