【進化思考】
数学の問題を進化させる際に,参考となる考え方(指針)です。もとはビジネスの世界などで注目された考え方で,太刀川英輔氏が提唱されたものですが,本プロジェクトでは算数•数学の問題解決や発展学習への応用可能性を模索しています。
※ 科学的な点を主として,太刀川氏の進化思考に関する主張に対しては,多方面から批判があることも事実ですが,本プロジェクトではあくまでも探究型学習において参考となる考え方(指針)として非常に優れた分類ではないかと考えて紹介しています。
【変量】極端な量を想像してみよう
【擬態】欲しい状況を真似てみよう
【欠失】標準装備を減らしてみよう
【増殖】常識よりも増やしてみよう
【転移】新しい場所を探してみよう
【交換】違う物に入れ替えてみよう
【分離】別々の要素に分けてみよう
【逆転】真逆の状況を考えてみよう
【融合】意外な物と組み合わせよう
例えば,点配置問題(3×3の正方形上に配置された9個の格子点の中から,どの2点間の距離も異なるように3点選びましょう)
【変量】全部の点を選ぶと何種類の距離が出てくるだろう?
【擬態】3辺の長さが異なる三角形ならOKだな
【欠失】格子点でなくてもよいことにしてみると?
【増殖】100×100で考えてみると?
【転移】空間上の格子点では?
【交換】
【分離】3×3の格子点を仲間分け(例えばチェック柄)してみると?
【逆転】どの2点間の距離も等しくなるようにできる?
【融合】面積の条件もつけてみよう