世話人会:岡村 聡(北海道支部),金井克明(新潟支部),柴崎直明(福島支部),末永和幸(埼玉支部),関根一昭(埼玉支部),松本俊幸*(東京支部)*世話人会代表
概要:地層処分候補地選定にあたっての文献調査に,北海道の寿都町と神恵内村が2020年に名乗りを挙げ,NUMO(原子力発電環境整備機構)は現在,調査のまとめに入っています.今秋には文献調査の報告が予定され,その結果に基づいて次の段階である概要調査に進むことが提案されるであろうことは想像に難くありません.こうした中,シンポⅠでは,寿都・神恵内は,核のゴミの地層処分地としては,地質学的検討から適地ではないことを再度あきらかしたいと考えています.また,文献調査受け入れによって町内がどのようになっているかについて,寿都町の方々に今の町の状況を伝えていただくことにしました.
原発問題は,社会と密接につながった問題であり,地団研会員も様々なかたちでかかわっています.またその取り組みでは,当事者となっている地域とそれ以外の地域では温度差がみられます.しかし寿都町のような事例は,今後日本国内のどこでも起こる可能性があります.本シンポでは,地団研会員が地域の人たちとともに取り組んでいる事例を紹介していただき,全国の地団研会員が原発問題に対して,具体的にどのような活動ができるかを地球科学の視点で考えていきたいと考えています.
9:00-9:10 シンポジウムの主旨説明(松本俊幸/東京支部、科学運動シンポ世話人会)
9:10-9:40 2年目を迎えた文献調査—核ゴミの地層処分の問題点(岡村 聡/北海道支部)
9:40-10:10 文献調査で町はどうなったか(北海道寿都町住民 2名)
10:10-10:30 原発団研の成果の普及と汚染水海洋放出反対への取り組み(柴崎直明/福島支部)
10:30-10:50 「新潟10万年を考える会」—発足の経緯と活動内容(久保田喜裕/新潟支部、新潟10万年を考える会)
10:50-11:10 原発の「想定外の事故」を問う市民運動と科学の立場(早坂康隆/山陽支部)
11:10-12:00 総合討論