地団研長野総会が、今年の8月20日(土)~21日(日)、信州大学教育学部を会場に開催されます。
長野総会準備委員会では、総会検討委員会での検討をふまえて、総会の準備をすすめてきました。このたびその概要が決まりましたので、お知らせします。
前回の長野で地団研総会を開催してから10年が経ちました。この間、長野では2014年9月の御嶽山の噴火による火山災害や2014年11月の白馬の地震災害、2019年10月の千曲川の堤防決壊による水害など多くの自然災害が起こりました。地団研長野支部としても、研究・普及活動などを通してさまざまな活動をしてきました。また、地方新聞の連載を行うことにより、長野の大地の魅力を市民に普及しながら、お寺の歴史や長野県歌「信濃の国」といった一見して地学とは関係のないようなテーマを立地や成り立ちなどに地学的な視点を加えて紹介をしてきました。長野の大地セミナーと題する市民向け野外巡検も年に数回行っています。
今回の総会はこうした地形・地質を素因とする自然災害の課題と支部活動の紹介をテーマにシンポジウムを開催します。また、原発立地問題や核ゴミ、科学特性マップなど原発問題をテーマにした科学運動シンポも継続して開催します。長野総会は長野支部だけでなく、総会検討委員会でより広い会員の意見をもとにシンポジウムのテーマや総会全般についての企画が検討されてきました。総会検討委員会という新しい組織で議論し、それをふまえておこなう総会ははじめてのことです。コロナ禍で何かと制限の多い総会になるかと思いますが、多くの会員の皆さんが参加できるように対面とオンラインのハイブリッド方式での開催を計画しています。
今現在、コロナ感染症拡大に終息のめどが立たず、今後の状況次第では計画の変更もあり得ますが、なんとか対面での総会を実現したいと願っています。ぜひ今年の夏は長野においでください。お待ちしております。
2022年4月 長野総会準備委員長 近藤 洋一