ブランドと消費者行動心理の関係
ブランドと消費者行動心理の関係
●ブランド認知
ブランド認知とは、そのブランドが「どの程度知られているか」と同時に、「どのように知られているか」ということ。
人はなじみのあるものを好み、信頼する傾向があるので、他の条件が同じであれば、認知度の高いブランドのほうが選択される可能性が高くなってきます。
例えば、海外旅行に行ってハンバーガーが食べたくなったときに、目の前に2つのバーガーショップがあったとします。
1つは名前を知っている店ですが、もう1つの店は名前すら聞いたことがないというケースの場合、聞いたことのある店を選ぶ人のほうが多いはすです。
●助成想起
あるブランド名を手がかりとして与えられた時、そのブランドへの認知を確認できることを助成想起と言います。
例えば、「○○というブランドを知っているか?」というように、提示されたブランドについて、それが既知であると確認できる状態であります。
例えば、清涼飲料水やスナック菓子のように、消費者のこだわりが比較的小さく、店頭で手に入れやすいものを気軽に選ぶ製品(最寄品)では、比較的、ブランド再認が購買に結びつくため、再認知名率アップを目標とする場合が多い。
●ブランド連想
ブランド連想とは、消費者がそのブランドに関して連想できるすべてのものです。
例えば、サンリオのブランド連想は、キャラクターや人名(例:ハローキティ、シナモン)、
施設やアトラクション名(サンリオピューロランド、キティズハウス)、
関連する地名(多摩センター)、
感情(楽しい、夢がいっぱい)、
顧客像(親子づれ、カップル)、
時節(休日、夏休み)、
製品・サービス特性(可愛い、ショーアップされた、混み合った)、
などが挙げられます。
これらの連想は、消費者の直接体験から生じているものもあれば、広告や他のユーザー、噂により見聞きしたものもあります。
また、経験や見聞きした頻度、印象の度合いによって、強い連想もあれば弱い連想もあります。
ブランド連想は、競合との差別化の重要な基盤になるので、ポジティブで強い連想を顧客の心の中に刻み込んでもらうための努力が必要となります。
※豆知識
レピュテーションとは、企業のステークホルダーの中に形成される認知。人々が購買や就職などの活動を行う際に非常に大きな意味を持つ。
レピュテーションの効果はマーケティング面にとどまらない。採用においても、候補者は、通常、レピュテーションの高い企業を選ぶだろう。
あるいは、既存の従業員のモチベーションも、レピュテーションの高い企業では高くなるだろうし、レピュテーションの低い企業では低くなるだろう。顧客や社会からの視線を感じずに仕事をすることはできないからだ。