研究室紹介

研究方針と目標

対象とするシステムの持つ,本質的特性は何なのか,また,対象システムに希望する結果と因果律の関係に含まれる本質は何なのか,といった点を十分に考察することで,的確なモデルの導出と問題の定式化がなされるといえます.なお,この際に注意しなければならないのは,対象に依存し過ぎて,一般性を失うことです.そのため,対象システムの特徴抽出という点と定式化された問題の一般性という2つのバランスをうまく調和させることも本質の考察に含まれると考えられます.定式化された問題の解答に対しても,解答として得られたことの物理的意味やその本質,その解答を得る手法の意義がどこにあるのかといった点を考察することは,解法や解答を得ること以上に重要であると考えられます.

こういった点をふまえて,サイバーフィジカルシステム実現のためのモデリングやデザインに関する研究をおこなっています.対象システムのモデリングのための表現方法や同定方法,制御システムの設計方法,システムの特性解析や評価方法,システムの適応,学習方法といった項目ごとにシステム制御理論,数理モデリング理論,最適化理論,学習理論などを援用しながら研究を進め,最終的には,ロバストなサイバーフィジカルシステムを実現するためのモデリングとデザインの統一的な理論体系の構築とその実システムへの応用が目標です.

ゼミについて

だいたい週1回のペースで研究進捗状況に関するミーティングが個別に行われます.個別ミーティングとは別にシステム制御や最適化,信号処理などに関する文献の輪講が週1回程度全体で行われます.

就職

日立オートモティブシステムズ(博士卒),アマダ(博士卒),デンソー(修士卒),中部電力(修士卒),パナソニック(修士卒),富士Xerox(修士卒),みずほ情報総研(修士卒),OKIソフトウェア(修士卒),千代田化工建設(修士卒),東京海上日動システムズ(修士卒),野村證券(学類卒),ナナオ(学類卒),SONY(修士卒),本田技研(修士卒),トヨタ自動車(修士卒),日産自動車(修士卒),リコー(修士卒),ヤマハマリン(学類卒),東芝(修士卒),NTTデータ(修士卒),原子力科学研究所(学類卒),理想科学(修士卒),etc.

その他イベント

忘年会,送迎会,お花見,タコパ,つくばマラソン,ボウリング,気が向いた時に飲んだりもします.