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風間と歌川と諏訪

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過去に話が戻る。ボーダー本部に風間隊と上層部の二人がいる。　風間　「我々が到着したときにはもう鳩原らのトリガー反応は消え、ゲート自体も消えたあとでした。」　ネツキ　「ご苦労だったね。」　風間　「鳩原を取り逃がしてしまい申し訳ありません。」　キヌタ　「まあ、仕方あるまい。これは今回の件の詳細と今後の対応についてだ。口外はするなよ。」　キヌタが風間に資料を渡す。　風間　「はい。」　三上　「鳩原先輩…。こんなことするなんて。」

菊地原　「ああ、そういえばこの人が話してるの何回か聞いたことありますよ。弟を救うために絶対に遠征行くんだって。でもまさか自力でネイバーフッドに行くとは思ってませんでしたよ。鳩原先輩のこと、家族には行方不明って伝えるんですよね？　兄弟思いなのはいいことかもしれないですけど、家族の人たち気の毒ですね。」　風間は兄のことをつい思い出し、体が固まる。歌川が風間を呼ぶ。

歌川が風間の手に自分の手を添える。「風間さん、大丈夫ですか？」　風間がハッとする。「大丈夫だ。なんでもない。」

風間は兄が生きていたころのことを思い出す。立ち去ろうとする兄に手を伸ばすが、届かない。

場面が暗転する。　風間　「俺は、ほんとうは…。」

翌朝、風間が目を覚ます。　そばに座っている歌川。「あ、すみません…。起こすつもりじゃなかったんですけど。」　風間が起き上がる。　歌川　「そうだ。向こうにあるシャワー室と、あと着替えも自由に使っていいみたいですよ。よかったら風間さんも…。」

風間は歌川の手をとっさにつかむ。歌川は心配そうに風間を見つめる。

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