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風間と歌川と諏訪

表紙。風間と歌川が抱き合っている。二人の顔は見えない。

タイトル　「剥落」

風間隊の作戦室にて、三上と菊地原が帰り際に挨拶をしていく。「風間さん、お先に失礼します。」　風間　「ああ、おつかれ。」　近くにいた歌川に声をかける。「歌川、お前ももう帰れ。」　歌川　「ああ。えっと、もうちょっとやっていきたいことがあって…。」

風間　「ここ数日、調子が良くないんだろう。換装体でごまかしても治らないぞ。」　歌川　「え。知ってたんですか。」　風間　「菊地原が心配していた。任務に支障が出る前にちゃんと休め。」　歌川　「はい、わかりました。」　換装体を解こうとした歌川が倒れる。

風間が歌川に駆け寄る。「歌川、立てるか。」　歌川　「すみません。ちょっと、動けないかも。」　風間　「座って楽にしていろ。」　風間が作戦室を出てあたりを見渡す。

風間　「北添、ちょうどいい。ちょっと手伝ってくれるか。」　北添　「ほいほい。　ユズルは先帰っていいよ。」　ユズル　「わかった。」　風間　「悪いが歌川を医務室まで運んでほしい。」　北添　「ありゃ。具合悪そうですね。わかりました、運んどきます。」　北添が歌川を抱き上げる。　風間　「すまないな。」　歌川　「あの…、すみません…。」　北添　「大丈夫、大丈夫。大変なときは助け合わないとね。」

風間と北添が歌川を医務室に運び込む。

風間　「風間隊の歌川遼だ。とりあえず今夜ひと晩みて欲しい。あと俺も付き添いで泊まっていく。」　職員　「わかりました。」　風間　「北添、もう戻っていいぞ。助かった。」　北添　「はい。」　風間　「歌川、家族には俺から連絡をしておく。休んで大丈夫だ。」　歌川　「わかりました。　あの…。」

歌川　「迷惑かけてしまってすみません。」　風間　「何も言わなくていい、気づいてやれなくて悪かったな。」　風間が歌川に布団をかけてやる。　その後、風間のスマホに諏訪から貸した本を返すようメッセージが来る。

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