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柿崎と影浦

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迅　「カゲも一緒かぁ。いいね。食べてるとこごめんね。ザキとちょっと話したくて。」　迅は椅子に腰かけ、影浦を見つめる。　影浦　「なんだよ。」　迅　「いやー、カゲさぁ、昔よりちょっと丸くなったよね。」　影浦　「はぁ？　体型がか？」　迅　「ちがうちがう。性格が。」　影浦　「いみわかんね。」　迅　「たくさん嬉しいことあったんでしょ。」　影浦　「うっせーよ。」

影浦　「オメーはザキさんに話があんだろ。」　迅　「そうそう。近々、大規模侵攻があるっていうのは聞いてるよね？」　柿崎　「うん。」　迅　「俺もまだちゃんと見えてるわけじゃないけど、当日はけっこうゴタゴタすると思うのね。大変だと思うけどさ、ザキにはいつも通りやってほしいんだ。俺からのお願い。」　柿崎　「いつも通り？」　迅　「うん。それが虎太郎や照屋ちゃんを守ることに繋がるからさ。」　柿崎　「ふーん。まあ、迅がそう言うならそうなんだろうな。わかったよ。」　迅　「信頼してくれてありがと。」　柿崎　「ていうかおまえのほうが大変じゃないのか？　どうせまたサイドエフェクトを頼りにされてるんだろう。」

柿崎　「なんでもかんでも背負い込むなよ。どんな結果になってもおまえのせいじゃないからな。」　迅　「わかってる。わかってるよ。おまえはやさしいね。」　影浦が迅に問う。「なあ、その大規模侵攻って俺は関係あんのか？」　迅　「あー、場合によるかな。一応心の準備だけしといてよ。何があるかわかんないし。んじゃ、俺はこのへんで。」　迅が立ち上がる。

迅　「じゃあね。」　柿崎　「おー。」　影浦　「なんかよくわかんねーけど、頑張れよ。」　柿崎　「応援してくれてんの？」　影浦　「敵に太刀打ちできなかったら俺のこと呼べよ。」　柿崎　「またおまえはそういうことを…。」

大規模侵攻の日

攻撃された街の中を柿崎隊が走っている。

宇井　「ザキさん、新型トリオン兵がこっちに寄ってきてる。」　巴　「新型って、トリガー使いを捕まえてまわってるやつですよね？」　柿崎　「ああ。」

柿崎は迅の「いつも通りやってほしい」という言葉を思い出す。　柿崎　「二人とも、絶対に俺から離れるな。どんな敵が来てもチームでなら勝てる。」

照屋と巴が「はい」と返事をする。その後、戦いが終わり作戦室に戻る。　宇井　「おかえりー。おつかれさまー。」

宇井　「みんな無事に帰ってきてよかったー。」　柿崎　「なんとかな。今日はもう呼び出されることもないだろうから、ゆっくりしてていいぞ。」　巴　「はい。」　柿崎　「飲み物はみんないつものでいいか？」　柿崎は隊員たちに飲み物を配る。　照屋、宇井　「ありがとうございます。」　柿崎　「今夜は寒くなるらしいからな。」

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