数理生物学や関連分野の5名の研究者による各1時間の講義を企画しています。
千葉大学大学院理学研究院・准教授(兼務)
講義タイトル:“生痕化石の数理モデル–––堆積物食ベントスの摂食・排泄痕を例として”
講義内容:生痕化石は生物の行動の痕跡が地層中に保存されたものである。生痕化石から古生物の行動を
推測するための数理的アプローチについて。
キーワード:古生物学、生痕化石、地層・堆積物
大阪大学 微生物病研究所 附属バイオインフォマティクスセンター 生物情報解析分野
ウイルス情報科学グループ 教授
講義タイトル:“AI for Virus Infectious Diseases”
講義内容:AIやバイオインフォマティクスがウイルス感染症の制御にどのように貢献できるか。
ウイルスの流行・進化予測技術の開発と、次期パンデミックウイルスの効率的な探索技術の開発について。
キーワード:ウイルス学、進化生物学、バイオインフォマティクス
お茶の水女子大学 基幹研究院自然科学系・理化学研究所
革新知能統合研究センター(AIP) 准教授
講義タイトル:“神経回路から進化まで:数理生物学への統計物理学的アプローチ”
講義内容:生物現象を理解に向けた統計物理学的アプローチの概説。神経回路や進化を例に、生物システムを
多数の要素が相互作用する「複雑系」として捉える理論的枠組みとその考え方。
キーワード:統計物理、統計科学、統計的機械学習、進化生物学
九州大学 大学院理学研究院生物科学部門 教授
講義タイトル:“森の数理生物学”
講義内容:多様な生物が織りなす森林生態系。そこで起きる開花・結実のタイミングや種間相互作用を、
生態系オミクスと数理モデルを組み合わせて読み解き、気候変動が森林生態系に与える影響を探る。
キーワード:理論生態学、BVOC、 カオス結合系、一斉開花
国立健康危機管理研究機構 疫学研究部 統計・機械学習研究室 室長
講義タイトル:“パンデミック数理科学”
講義内容:パンデミックが、人/動物の移動、接触、免疫、データなどによりどのように形づくられるかを、
統計学や機械学習の視点から読み解く。未来のリスク予測や社会の意思決定への応用について。
キーワード:生物統計、医療統計、機械学習、数理疫学、感染症
夏の学校では、参加者の皆様にポスター発表を勧めています。
数理生物学だけでなく関連分野の発表も大歓迎です。現在取り組んでいる研究・研究計画・今後の研究
テーマに関するアイデアなど、どのような段階のものでも構いません。
また、ポスターのA4サイズ別刷りがあれば議論がスムーズになります。
講師陣や外部審査員による審査も実施予定です。
最優秀賞
竹西 海人さん 「全員一致規則下における合議の集合知:頑なに意見を変えない個人の役割」
澤崎 義仁さん 「キャッチボンド機構を介した細胞の流動化に関するポリマー理論」
優秀賞
工藤 秀一さん 「遺伝子発現の野外観測から迫る樹木の多様な繁殖戦略」
増田 暁さん 「ドミナンスとプレスティージの社会的地位による高コストな行動の文化進化シミュレーション」
吉﨑 凜人さん 「形質伝達ルールの時間変動がもたらす文化進化・生物進化の多様なダイナミクス」
冨塚 暖史さん 「生態学的コストはベイツ型擬態における多型を生じさせるが、不完全擬態は生じさせない」
今回の夏の学校では、グループワーク企画『モデリンピック』を開催します。
参加者同士でグループを作り、与えられたお題に対して、数理モデルなどを用いた問題解決の方法を
チームで考えていく企画です。専門分野やバックグラウンドの異なる参加者同士で議論しながら、一つ
のテーマに挑戦してもらいます。
本企画は、参加者同士の交流を深めることを目的としたイベントでもあります。普段は関わる機会の
少ない異分野の参加者と意見を交わすことで、新しい視点や発想が生まれることを期待しています!
「飲み会?研究?SNS?あなたはどの戦略をとる?」
赤尾 マルワさん、吉﨑 凜人さん、角 うらんさん、武田 諒さん、瀧口 由宇さん
土井ゆりか 株式会社tayo 取締役 / 博士 (神経生物学)
米国博士課程留学からスタートアップ就職、tayoの経営までの自身のキャリアをもとに、研究者の多様なキャリア形成や起業・研究成果の社会実装の実例、活用できる支援制度やリソースを紹介します。
吉戸香奈 アナリティクスコンサルティングユニット/データサイエンティスト
奥山紘平 アナリティクスコンサルティングユニット/データサイエンティスト
データ活用のリーディングカンパニーであるブレインパッドの紹介に加え、数理生物学出身の若手データサイエンティスト(DS)より、研究の強みを活かしたDSへのキャリアパスや、普段の仕事内容をご紹介いたします。