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「テーブルゲームとは、包括的な人の関わり合いの中で展開される、ゲーム的性格を有する遊戯である。」(当部独自)
卓上遊戯部は、テーブルゲームに関連すること、主にプレイ・インスト(ルールの共有)を通して、「何か」を得ることを目標としています。我々は、その「何か」が何なのかは一意に規定できないと考えています。これは「作品」と呼ばれるものや、包括的体験といったものすべてに共通する性質でしょう。
分かりやすく、しかも全員に共通していえる活動目的としては、「思考力、論理的説明力、コミュニケーション能力を向上させること」があります。卓上遊戯部では一時期これを活動目的に掲げていたことがあります。確かに、これらは活動を通じて当然得ることが期待されるものですが、数年活動を続けていくうちに、「そもそもこれらは必ず通る通過点でしかなく、掲げるべき真の目標はそれよりも奥にあるものである」との考えが鮮明になってきました。
敢えて、現在の当部の活動目標を標語にしてみれば、「テーブルゲームとの関わりを通じて、『何か』を得ること」となるでしょう。その得たい「何か」は、人それぞれの趣味、性格、人間関係、生活、過去、未来などその人の持つすべての性質に関係し、当然人ごとに確実に異なるものと考えられます。そして、その「何か」が何であるのかを知ること自体も、往々にして得難い「何か」の一つでしょう。とても一朝一夕に得られるもの・ことではありません。
さて、この標語はテーブルゲームだけに当てはまるものでしょうか。日々の生活の中での談笑や読書、スポーツなども、意義や目的を言葉にしてみるならば、「○○を通じて、その人の生にとっての『何か』を得ること」といえるでしょう。ここで挙げた例はもちろんほんの一部にすぎませんが、これらの営みそれぞれに対してそれによってだからこそ得やすい「何か」があり、時に無意識に、時に意識して人はそれを欲します。
そして、テーブルゲームはこういった数々の営みの一つとなりえ、かつテーブルゲームだからこそ得られる「何か」もあるのです。
「遊戯」とは、偶然の出来事に頼らずに人の心を「楽しい」状態にできる営みでしょう。「ゲーム」は、一般に明確な目的などが定められていて、参加者はルールの下でその達成を目指して奮闘し、「熱く」なる遊戯だといえます。そして、人はこのような「熱い」状態の下で、普段は至らないような心理状態になることがあります。自分の状態がどこかいつもとは違っているような、物事の感じ方が違っているような感覚になったことがある人は少なくないでしょう。この特殊な心理状態を容易に経験できるものは、「ゲーム」的なもの以外に多くはないのではないかと考えます。
「テーブルゲーム」はその「ゲーム」のうち、「人」が主要な役割を演じるものを特別に指した言葉ではないでしょうか。
テーブルゲーマーの皆さんの、歩む先の豊かさを祈りつつ、ここで筆を擱きます。