糖尿病をはじめとする生活習慣病領域では、個人により様々な生活スタイルがあり、それに対して適切な医療サービスを提供しようと医療施設は日々努力をしております。医療施設にも方針や考え方のばらつきはありますが、大規模臨床エビデンスに基づいた標準的な診療ガイドラインの浸透により、徐々にそのばらつきも低減しております。一方、生活習慣病患者さん側の考え方、受け止め方にもばらつきはありますが、過去の多くの有用な臨床研究の成果により生活習慣病のリスクも広く知られるようになるにつれ、徐々に疾患のリスクや療養の重要性を真剣に受け止める患者さんが増えています。これまでの大会や本学会活動もこれらの改善にも貢献してきたものでした。