本ワークショップは、トラウマを効果的に扱うための、カウンセリングのセッションの流れと、安心・安全の構築・保持の重要性についての理解を深める学びです。
・トラウマを扱う効果的なセッションには、その方法に関わらず、安全性の構築から始まり統合で終わる、という一貫した流れがあります。トラウマを扱う際には、この一貫した流れを起こすことが、効果的であると考えられ、この流れを学んでいただくことが、本ワークショップの1つ目の目標です。
・その中で、最も根本的なプロセスである安全の構築、そしてその保持の重要性を再確認することが、本ワークショップの2つ目の目標です。
・そして、これらをしっかりとカバーするトラウマ療法を紹介(デモンストレーション有り)を行い、トラウマを扱う効果的なセッションの流れを見て理解することが3つ目の目標です。
これらの目標を達成するために、本ワークショップでは①トラウマを扱う効果的なセッションの流れに関する心理・臨床学的な講義と②脳神経の医師による、安全性の脳機構の解説を行います。そして③国際トレーナーより、トラウマ療法Brainspotting®︎の紹介講義とデモンストレーションを行います。
日時:2026年5月31日(日)9:00~12:30
受講形式:オンライン(当日/オンデマンド)
受講料:1500円(銀行振込)
定員:96名/オンデマンド無制限(1ヶ月視聴)
対象:公認心理師/臨床心理士/精神科医/大学院生
講師:鈴木孝信博士(BSP指導者/TIPモデル開発者)
ゲスト:田中伸明医師(ベスリ会総理事長)
ワークショップ内容
第1部
前半
後半
講師
鈴木孝信(博士・BSP国際トレーナー)
博士は、アダムズ州立大学で博士号を修得し、大学教育を含む、日本の臨床家を育む教育に携わっています。
Brainspotting®︎ (BSP)の開発者David Grand博士から直接指導を受け、日本のBSP教育を任せられ、すでに700名近くの専門家のトレーニングを行っています。
臨床家として、トラウマの援助を長年に渡り行っており、BSPを自分で行う方法を解説した「一点をボーッと見るだけ 脳からトラウマを消す技術」の著者です。
ゲスト講師
田中伸明(医師・ベスリ会総理事長)
熊本県立人吉高校を経て、鹿児島大学医学部を卒業。日本神経学会認定医、日本東洋医学会専門医、医師会認定産業医の資格を有する医師です。
厚生労働省や外資系コンサルティングファームで行政・マネジメントの経験を重ね、会津大学、京都産業大学、日本大学工学部で教授として教育にも携わってきました。現在は、ビジネスパーソンのメンタルヘルス支援を目的にベスリクリニックを開設し、医療とビジネスの知見を活かした支援に取り組んでいます。
主な著書に『発達障害治療革命!』『うつ病治療革命』『田中教授の最終講義』があります。
受講費
・当日ライブ受講 1500円
・後日オンデマンド受講 1500円 ※
※後日オンデマンド受講は、同額の受講費を設定していますが、講義部分の配信に限られています。また視聴期間は1ヶ月間と設定しています。
キャンセルポリシー
原則キャンセルに基づくご返金は致しませんが、やむを得ない場合は右のような形でご返金をいたします。
5月24日以前のキャンセル:参加費の100%を返金
5月25日〜5月30日のキャンセル: 参加費の50%を返金
5月31日のキャンセルまたは無断キャンセル: 返金不可
※キャンセルをご希望の方は、必ずこくちーずを通じてご連絡ください。
※返金はイベント終了後、1週間以内に対応いたします。
※キャンセル額は振り込み手数料を差し引いた額になります。
受講資格
現職のメンタルケア従事者が対象です。心理系の大学院生や、資格に関わらず臨床歴がある方でしたら受講いただけますが、必ずお申し込みの前にご一報ください。
公認心理師
臨床心理士
医師
心理系の大学院生など
現在の知見から示唆されることは、どのような方法を用いたとしても、効果的なトラウマのセッションには、共通して一定の流れがあるということです(Rogers, C., 1961; Gendlin, E., 1962; Greenberg, L. ,2015; Fosha, D., 2000; Ogden, P., 2006; van der Kolk, B., 2014; Siegel, D. ,2012ら)。
第1部では、この流れについて解説します。それぞれの流れの段階が何であるか、その流れの中で特に重要になる安全感について認識を深めていきます。
講義だけでなく、参加者が自身の体験を振り返る機会を提供し、総合的に、セッションにおける安全性の認識を高めること狙います。
トラウマを扱う臨床では、安全性の確立は最も根本的で重要な要素です。
安全性が確立され、維持されていないと、トラウマ記憶の処理に適さない情報処理が生じやすくなります。
「耐性の窓」の考え方では、安全性の喪失により、過覚醒や低覚醒の方向の反応が出ると説明されます。
安全性の喪失による具体的な反応を知ることが、安全性を再確立するためのきっかけとなります。
Brainspotting®︎(BSP)は、EMDRの実践者であったデヴィッド・グランド博士によって開発された、トラウマにアプローチする心理療法です。
視線の位置(ブレインスポット)を利用して、トラウマ記憶にフォーカスすることを促進します。これにより、問題の根本にある未解決の身体反応や感情、認知が処理され、解放されていきます。
BSPの大きな特徴は、定まった手順(プロトコル)に縛られすぎることなく、クライアントに寄り添い、セラピストが直感的かつ柔軟に関わるスタイルです。安全性を高めた関係性を土台に、個々のプロセスに合わせた深いセッションが可能になります。
デモンストレーションとデブリーフィング
Brainspotting®︎の実演を見ることで、それまでに学んだ効果的なセッションの流れや安全性に関する知識が、体験的な理解へと深まっていきます。見ることで感じる——その体験が、学びをより深く、臨床に生かせるものに変えてくれるでしょう。
実演の後には、「デブリーフィング(振り返り)」の時間を設けています。体験を共有したり、講師からセッションの意図やプロセスを解説したり、受講者からの質問に答えることで、学びをさらに整理・定着させていきます。
※デモンストレーション及びデブリーフィングは録画されませんので、オンデマンド受講には含まれません。
安全性への認識を深めることで、トラウマ臨床に着手し、トラウマ記憶のプロセスを維持し、身体情報をプロセスし、その意味を作り上げるという流れが生じやすくなります。またその方法論自体に安全性の配慮が存分に散りばめられたBrainspottingは、効果的なセッションに共通するトラウマ療法のエッセンスが詰め込まれた方法と言えるでしょう。
本イベントはBTI-Jの主催で企画及び運営されます。イベントに対するお問い合わせはこくちーずを通じてお伝えください。