第44回臨床歩行分析研究会定例会の見どころ

 第44回臨床歩行分析研究会定例会は、普段、歩行分析、動作分析の研究をしていなくても気軽に参加していただける内容になっています。本定例会の見どころは、明日からの臨床に活かせる講演が多いところです。特別講演、教育講演では、講演中に、企業と講師が連携して、使用している機器を紹介する時間を設けました。これにより、研究に必要な機器とデータ取得方法の知識を深めることができます。特別講演では、新潟医療福祉大学の江原義弘先生が、歩行の運動学と運動力学の基本的な知識について、三次元動作解析装置から得られるデータを用いて講演していただきます。教育講演では、様々な分野でご活躍されている講師をお招きしました。高齢者の歩行機能は何故低下していくのかという、非常に興味深い話題を、国立長寿医療研究センターの酒井義人先生に講演していただきます。ロボットと遠隔操作に関する、近未来の歩行のリハビリテーションについて、話題を提供してくださるのは、北陸大学の大畑光司先生です。東京都立大学の樋口貴広先生には、視覚運動制御について、視線計測装置から得られるデータを用いて、歩行分析の視点から講演をしていただきます。

 参加者に動作解析を身近に感じていただけるように、初心者向けの三次元動作解析の測定方法やデータの見方の解説、無料のアプリを使用して臨床で動作解析を実践する方法の解説、参加者の質問に答えながら動作解析を臨床に活かすコツを解説する、3つのセミナーを企画しました。また、各会場に機器展示のブースを設け、見学者にはもれなく飲料水をプレゼントする企画も盛り込みました。50名限定にはなりますが、筋骨格シミュレーターを紹介するランチョンセミナーも企画しました。発表演題についても興味深い研究結果が多いのも見どころの1つです。大会長、準備委員長、準備委員一同、皆様の参加を心よりお待ちしております。


第44回臨床歩行分析研究会定例会

準備委員長 伊藤 忠

(愛知県三河青い鳥医療療育センター)