謹啓
この度、第43回Microwave Surgery 研究会の会長を仰せつかりました岡本好司と申します。伝統ある本研究会の会長の任をいただき、研究会役員・評議員ならびに会員の皆様に心より感謝申し上げます。令和6年(2024年)9月21日(土)・22日(日)の2日間、北九州市にある北九州国際会議場(国際会議室)にて開催させていただきます。
今回の研究会のテーマは、『温故知新:マイクロ波アブレーションの歴史と将来』とさせていただきました。日本で開発されたマイクロ波凝固装置は、私が医師になる前に誕生し、肝腫瘍に対するマイクロ波凝固・焼灼療法や肝切除時の止血に使用されてきました。その後も、多くのマイクロ波やラジオ波、超音波などのエネルギーデバイスが開発され、手術や治療に大きく貢献しています。この先駆けとなったマイクロ波アブレーションを中心に、歴史や今後の発展性、応用などの話題を本研究会にて討論していただき、若い医師には過去を振り返って勉強していただきたいと存じます。
私事ですが、私は和歌山の出身で、本研究会の第1回会長をおつとめになった和歌山県立医科大学勝見正治名誉教授のご令嬢とは中学校(しかもこの中学校のすぐ前に今の和歌山県立医科大学は位置しています)、高校と同級生でした。このような不思議なご縁で、また小生の肝胆膵外科医として2000例を超える肝臓手術の多くにマイクロ波凝固装置を使用してきたこともあり、本研究会を頑張って開催していきたく、その責任の重大さに身の引き締まる思いでいます。
2024年9月の開催は、全て現地開催とさせていただきます。秋の北九州を訪れていただき、九州の玄関口であった明治時代を彷彿させる門司港レトロや、宮本武蔵が人生で最も長く過ごした小倉藩主の居城である小倉城、決闘で有名な巌流島、世界遺産登録されている1901年に創業した官営八幡製鐵所など多くの観光名所を楽しんでいただければ幸いです。皆様が参加して良かったと思っていただけるような学会を開催していく所存です。何卒、宜しくお願い申し上げます。
謹白
第43回Microwave Surgery研究会
会長 岡本 好司
(北九州市立八幡病院 病院長、産業医科大学第一外科 臨床教授)