第3回 : 21cm線ミニワークショップ
開催趣旨
SKA先行機の活躍やSKAの建設開始、および月面天文台への期待の高まりに並行して、中性水素21cm線による宇宙論や銀河進化研究は近年ますますの盛り上がりを見せております。低周波電波観測に関する進展もある一方で、分野が進展するにつれ、複雑な観測量である21cm線をどのように検出し、また、観測から宇宙論的・天体物理学的情報をどのように得るのかという議論が世界的に活発になっています。特に、理論と観測との比較に関して、相関関数や尤度解析を用いた従来の手法だけでなく、ニューラルネットワーク、敵対的生成ネットワーク、ガウス過程回帰、simulation-based inferenceなどさまざまな新しい統計的手法の重要性が大きくなっております。そこで、今回は統計学や機械学習、情報処理の専門家の方をお招きし、21cm線のこれからの解析手法について議論する場として、第3回目となる本ミニワークショップを開催いたします。
また、講演セッションでは、自身の研究発表だけではなく、アイデアベースの発表や論文レビューの発表も歓迎いたします。十分な議論ができるよう、講演時間を長めに設定いたしますので、参加者の皆様の今後の研究のヒントになる場となれば幸いです。多くの方のご参加をお待ちしております。
参加登録はこちら
スケジュール (都合により前後することがあります)
講演及び参加登録締め切り 7月15日
ワークショップ 8月1日-2日
プログラム
8月1日
10:00-10:30島袋隼士:Exploring small scale fluctuations with 21cm forest
10:30-11:00岡松 郁弥:Dark age consistency in the 21cm power spectrum
11:20-12:00 白崎正人: 宇宙大規模構造の生成AI (inv)
12:00-13:30 (昼食, 議論)
13:30-14:00 西澤淳:21cm線強度マップによるダークマター対消滅モデルへの制限
14:00-14:30 郡和範: 高赤方偏移21cm線で探るダークマター
15:00-15:30 高橋慶太郎:RFIを何とかしたい
15:30-16:00 Wildan Hidayat:The improvement of gain calibration solution from the MWA Hyperdrive using winsorized statistics
8月2日
10:00-10:30吉浦伸太郎: MWA HSC field survey
10:30-11:00伊東拓実:MWA ultralow driftscan
11:20-12:00 植村誠: ガウス過程と局所解とMCMC (inv)
12:00-13:30 (昼食, 議論)
13:30-14:00 森脇可奈:On the transitions of the large-scale 21cm-galaxy cross power
14:00-14:30 影浦優太:21cmFASTとJWSTの銀河観測で探る宇宙再電離史
15:00-16:00 議論
招待講師
植村 誠 (広島大学)
白崎 正人 (国立天文台)
世話人: 吉浦伸太郎(国立天文台, 水沢VLBI観測所), 箕田鉄兵(清華大学), 島袋隼士 (雲南大学)