2023/09/19

第2回 : 21cm線ミニワークショップ

開催場所: 名古屋大学 ES総合館(KMI635) & Zoom


開催趣旨

中性水素21cm線による宇宙論・宇宙再電離期の研究について、過去5年間の21cm線の観測の進展が目覚ましく、EDGESやSARAS3による21cm線グローバルシグナルの観測、MWAやLOFAR、HERAなどのSKA先行機によるEoR以前の21cm線揺らぎ観測、MeerKATによる赤方偏移0.4付近でのHI自己パワースペクトルの初検出など、多数の装置がそれぞれの結果を競い合っています。こうした観測の進展を受けて、観測とシミュレーションの比較による宇宙再電離期やHIモデルの研究も本格化しています。今後さらに高感度なSKAの観測で飛躍的な進展を遂げると期待される21cm線研究の時代を見据え、国内での議論を活発化させることに意義があると考え、本ミニワークショップを開催しております。


第2回となる今回のミニワークショップは、最新の21cm線宇宙論や再電離研究に関わる研究成果を理論観測に関わらず網羅的に勉強し、参加者同士の情報交換の場になることを目的として開催します。また、初学者の方の積極的な参加を歓迎いたします。ワークショップの最初に基礎的な内容の紹介を行う予定です。


研究会の前半では、過去5年以内の21cm線に関わる論文について、参加者で分担する形で紹介し合って議論します。レビューする論文の内容については参加登録後連絡いたします。研究会の後半では、参加者の方の最新の研究成果を講演していただき、より深い議論や今後の戦略について議論を行います。

参加登録はこちら 

スケジュール

アナウンス 6月23日

参加登録締め切り 7月23日

論文レビュー内容決定 8月1日

プログラム決定 9月10日

ワークショップ 9月19日

プログラム

プログラム:

9:30-9:40 (opening)

9:40-10:10 島袋隼士 21cm線導入

—21cm cosmology—

10:10-10:30 箕田鉄兵(レビュー)

10:30-10:50 高橋智(レビュー)

休憩

11:00-11:20 村上広椰(レビュー)

—21cm astrophysics—

11:20-11:40 島袋隼士(レビュー)

11:40-12:00 加納龍生(レビュー)

昼食休憩+議論

—21cm astrophysics—

13:20-13:40 中根美七海(レビュー)

13:40-14:00 石田怜士(レビュー)

休憩

—21cm data analysis—

14:10-14:30 吉浦伸太郎(レビュー)

14:30-14:50 伊東拓実(レビュー)

—研究発表—

14:50-15:10 谷敷怜空(自作卓上ホーンアンテナとSDRを用いた水素21cm輝線の観測)

休憩(コーヒーブレイク)

15:30-15:50 箕田鉄兵(21cm線グローバルシグナルを用いた等曲率揺らぎの制限)

15:50-16:10 加納龍生(遠方銀河の数密度を考慮したダスト放射進化モデルの拡張)

16:10-16:30 梅田滉也(銀河スペクトルのLyα減衰翼吸収から見る電離泡サイズ進化)

16:30-16:50 岡松郁弥(Dark age consistency in the 21cm global signal)

16:50-17:00 (closing remarks)

世話人 箕田鉄兵(清華大学), 吉浦伸太郎(国立天文台, 水沢VLBI観測所), 村上広椰 (名古屋大学), 市來淨與 (名古屋大学),島袋隼士 (雲南大学)

集合写真