大会長 佐浦 隆一
大阪医科薬科大学 医学部 総合医学講座 リハビリテーション医学教室
2025年2月16日に開催された第36回日本リウマチリハビリテーション研究会から、早くも1年過ぎました。5年ぶりに開催された研究会でしたが、現地とオンラインのハイブリッド開催および研究会後のオンデマンド配信を通じて、関節リウマチのリハビリテーション医学・医療について情報発信できたと思います。
今回も蓬莱谷耕士先生を中心に島原範芳先生、田口真哉先生、佐藤信治先生、田村裕子先生、渡辺健斗先生、谷村浩子先生が実行委員会を組織し、「リウマチリハビリテーション医療のデジタルトランスフォーメーション(DX)」をテーマに掲げ、第37回日本リウマチリハビリテーション研究会を京都医健専門学校で2026年2月8日に開催できる運びとなりました。この場をお借りして、心からお礼申し上げます。
21世紀の日本の医療は人口動態の変化と技術革新という二つの駆動力によって再定義され続けています。2000年の介護保険法施行から四半世紀を経て、我々は団塊の世代が後期高齢者となる「2025年問題」の真っ只中にありますが、真に直視すべき危機はその先に待ち受ける「2040年問題」です。これは単なる高齢化のピークではなく、現役世代の急減による「支え手の枯渇」と85歳以上の超高齢者人口増大による「医療・介護複合ニーズの爆発」が同時に進行する危機的事態です。
これからの25年間は、個別の技術革新という「点」が、DX基盤上で繋がり「線と面」になる時代です。医学、医療でも予防医学の自動化、治療医学の最適化、療養とケアの共生化を通じて、限られた人的資源を最適配置し、テクノロジーと人間性が調和した、持続可能な長寿社会モデルが構築されることが期待されています。
今回の学術集会では、2050年に向けたこれからの25年間のリウマチ性疾患のリハビリテーション医療について、「リウマチ患者さんが安寧に生きるためのDX」というテーマに相応しいシンポジウム・特別講演・教育講演を企画しました。
新たな一歩を踏み出すリウマチのリハビリテーション医療に触れにきてください。原点である「療法士の、療法士による、療法士のための」研究会をさらに発展させるためにも、ぜひ、現地またはオンライン(研究会後のオンデマンド配信)でご参加いただき、一緒に未来を考えてみてください。
この学術集会が、その機会となれば幸いです。皆様と会場であるいはオンラインでお会いして、意見交換できるのを楽しみにしております。