この度、第28回へき地・離島救急医療学会学術集会を、2025年10月4日(土)に陸の孤島と呼ばれている宮崎の地で開催させていただくことになりました。歴史ある本学術集会を主催させていただけることは大変な名誉であり、私をはじめ教室員一同気が引き締まる思いであります。このような貴重な機会を与えていただきました会員の皆様方に深く感謝申し上げます。
本学会は、わが国の医療過疎地域における医師不足や不十分な救急医療体制などに起因する地域救急医療の格差改善につなげるために、地域における医師供給システム、医師研修システム、傷病者搬送システムなどの視点から検討を行い、よりよいへき地・離島医療を実現することを目的に、平成9年(1997) 年に設立されました。 しかしその後、地域における慢性的な医師不足に働き方改革の影響などが加わり、地域医療を取り巻く状況はさらに厳しさを増してきています。このような現状を鑑みて、今回の学術集会では「つながる救急、つなげる地域 - へき地から考える医療連携」をテーマに掲げ、へき地・離島での救急医療に従事するマンパワー増加のための都市部と地域が一丸となった人材育成や人材交流、新たなテクノロジーやツールを駆使したへき地医療をサポートするためのネットワーク構築など、現在地域医療が抱えている課題に対する取り組みについて活発に議論を深めていければと思っております。また、先端テクノロジーの開発や活用におきましても、今一度原点に立ち返り、地域医療が本当に必要としているものはどのようなものなのかについても議論し、この分野のさらなる発展につなげていければと思っております。
宮崎の秋は空や海がとてもきれいで、宮崎空港から出た瞬間にワシントニアパームやハイビスカスの花が目にとまり、南国情緒に包まれます。また、市街地に繰り出せば、地鶏炭火焼やチキン南蛮、宮崎牛、冷や汁、辛麺などをはじめとした多くの郷土料理や焼酎も堪能できます。また、なんといっても宮崎の秋はゴルフ天国です。大会終了後はぜひ宮崎の観光も楽しんでいただけますと幸いです。
最後になりますが、第28回学術集会運営事務局一同、会員の皆様にご満足いただける学術集会を開催できるよう鋭意準備して参りますので、ぜひご参加のほどよろしくお願いいたします。