スプライト1個の動かし方については前稿で紹介した.
今回は2個のスプライトを使用して「くまモンと遊びたいネコがくまモンを追っかける」簡単な動画を作ってみた.
ネコはライブラリに準備されているものを用いた,走っているように見せるため,2個のコスチュームを交互に表示させている.くまモンはPCに保存しているファイルを読み込んだ,1個は立像,他方は走っている姿(足が交互に動くようにはしていない)を用いた.両方共,画像処理プログラムで透過型のPNGファイルに変換してアップロードした.くまモンとネコの大きさを予め調整したが,プログラムの中で大きさを設定(大きさを◯%にする)できるので,適当なサイズの画像があればそのままアップロードすればよい.
Scratchでは,それぞれのスプライトについて独立したプログラムを作る.今回のテーマは,「くまモンと遊ぼう」であるから,ネコがくまモンを追いかける設定にした.くまモンの動きをメインに設定した後,ネコがくまモンに向かって動くように,「動き」をXYZへ向けるに設定すれば,壁との衝突の際の処理などは不要である.「XYAへ向ける」の XYZ は「くまモン」のスプライト名である.
くまモンのプログラム(Scratch2)
プログラムを組み立てている間は,スクリプトが表示され,メニューの中から目的に合ったブロックを選ぶ.コスチュームをクリックするとプログラム中で使用する姿の異なる画像(登録した)が表示される.なお,走る際に,トコトコ音を付加しているがQuickTimeの画面収録では音は収録されていない.
Scratch3の場合
音のブロック色が緑に統一されている.
ネコのプログラム(Scratch2)
Scratch3の場合
動画の一部
くまモンの手足に動きを付けたい場合は,コスチュームの異なる画像(手足の位置を変えた)を用意して,交互に表示させる必要がある.
スプライトの切り替えを含めた実行画面を以下に示した.
スプライトの位置決めに乱数を使えば,あちこちランダムに動き回るようにすることができるはずである.
すでに気づいておられると思うが,Scratch ではスプライトそれぞれのプログラムが並行して実行されているのである.
Scratch3の場合
手足を動かすプログラムをScratch3で作る際はコスチュームの画面でくまモンの姿勢を指定する.
Scratch2とScratch3の違いは音関連ブロックが♪♪付きの緑に変更された程度である.