第18回 日本バイオロギング研究会シンポジウム

高校生・大学生向け講演会

2022年11月26日(土)13:00~16:00 オンライン開催

 第18回日本バイオロギング研究会シンポジウムでは、11月26日(土)午後に高校生と大学学部生向けの講演会をオンラインで開催します。大学や大学院の進学先あるいは卒業後の就職先を選ぶ際の参考になるような分かり易くて楽しい講演を大学教員や研究所研究員に行ってもらい、参加者からの質問をSlidoで受けます。

 講演会にお申込みくださった皆様から事前に頂いた質問に対して、講演者の方々に答えて頂きました。これまでに寄せられた質問と回答はこちらからご覧ください(質問コーナー)。講演会当日も皆様からの質問をお受けいたします。

主催:日本バイオロギング研究会          

実行委員:佐藤克文、坂本健太郎、青木かがり(東京大学

お問合せ:坂本健太郎 kqsakamoto (at) g.ecc.u-tokyo.ac.jp

プログラム

バイオロギング研究者は日本中のあちこちで活躍しています。本講演会では、北から南に向かって、各地で活躍する研究者にご講演頂きます。


13:00~  開会の挨拶

13:10~ 「鳥のバイオロギングデータが教えてくれること」 塩見 こずえ(東北大学)

13:25~ 「バイオロギングで明らかにする海洋動物の行動と生態」 坂本 健太郎(東京大学)

13:40~ 「どうやったらバイオロギング研究者になれるの?」 上坂 怜生・阪井 紀乃(東京大学)

13:55~ 「気候変動が極域の海の動物に与える影響を探る」 高橋 晃周(国立極地研究所)

14:10~ 「動物達の生き方を知りたい」 山本 誉士(麻布大学)

14:25~14:40 休憩

14:40~ 「名古屋大学のバイオロギング」 依田 憲(名古屋大学)

14:55~ 「KTG!Kyoto Telemetory Groupのご紹介」 木村 里子(京都大学)

15:10~ 「野生動物の不思議な行動」 岩田 高志(神戸大学)

15:25~ 「バイオロギングによって分かった水産資源の多様な移動生態」 奥山 隼一・藤岡 紘・安田 十也・本多 健太郎(水産研究・教育機構)

15:40~  質問コーナー

15:55~  閉会の挨拶

16:00   終了予定

質問コーナー

皆様から寄せられた質問に講演者の方々が答えます。質問は講演会の申込フォームに入力してください。頂いた質問と回答は、こちらのページに掲載し、随時、更新いたします。

11月20日に締め切りました。沢山の質問をお寄せいただき、ありがとうございました。講演会当日も質問をお受けいたします

https://sites.google.com/view/18bls-lecture/questions

申込み

参加をご希望の方は、11月20日(日) 11月23日(水)までにこちらからお申し込みください。後日、このフォームに登録された方に、参加用のURLをお知らせします。高校生や大学生以外の方も、どなたでも参加できます。参加費は無料です。皆様、是非ご参加ください。(受付を終了しました

https://forms.gle/BM5u9PDxqsHd35jA6

講演者紹介

講演タイトル: 鳥のバイオロギングデータが教えてくれること

所属: 東北大学 学際科学フロンティア研究所

一言: 動物は周囲の世界をどのように捉えて行動を決定しているのかが知りたくて研究を続けています。空中や水中を動き回る鳥たちの認知能力や決断ルールという、自分の目では観察できるはずのないものが、バイオロギングを使えば見える(かもしれない)ところにおもしろさを感じています。

講演タイトル: バイオロギングで明らかにする海洋動物の行動と生態

所属: 東京大学 大気海洋研究所/農学生命科学研究科

一言: バイオロギングは、いつも新しい事への挑戦です。伝統的な生物学から飛び出し、様々な分野の知識や技術を取り入れる事でバイオロギングは発展しました。野生動物に興味がある皆さん、今いるところから一歩踏み出して、バイオロギングに挑戦してみませんか。

上坂 怜生・阪井 紀乃

講演タイトル: どうやったらバイオロギング研究者になれるの?

所属:  東京大学 情報基盤センター,大気海洋研究所

一言: 私たちは博士課程からバイオロギングの世界に足を踏み入れた研究者です。バイオロギングの分野はまだまだ分からないことが多く、それを解決するには、今まで異なる分野で学んできた知識もとても役に立ちます。今回は大学院生・若手研究者の立場から、自分たちがどのようにしてバイオロギングと出会い今に至ったのか、体験談をお話します。

講演タイトル: 気候変動が極域の海の動物に与える影響を探る

所属: 国立極地研究所/総合研究大学院大学 極域科学専攻

一言: コロナ禍によってオンライン化が加速し、現地に足を運ばなくても多くの情報が得られる時代になりました。しかし、研究の最先端の知見を得るためにはやはり現場での観測が不可欠です。南極や北極で不便なキャンプ生活をしながら、また厳しい寒さに耐えながら、気候変動が極地の動物に与える影響を明らかにしようとする私たちの研究活動について紹介します。

講演タイトル: 動物達の生き方を知りたい

所属:  麻布大学 獣医学部動物応用科学科

一言: 「なぜ?」と思う気持ちが研究の第一歩です。動物達の行動特性やメカニズムを理解する上で、彼らが生きている自然環境を視ることを大切にしています。研究対象は僻地に生息する海鳥類やウミガメ、最近では都会に暮らす鳥類や哺乳類、また動物園・水族館の飼育動物など様々です。一緒に動物達の不思議を明らかにしましょう!

講演タイトル: 名古屋大学のバイオロギング

所属: 名古屋大学 理学部/大学院環境学研究科

一言: 依田研究室では、バイオロギング、行動観察、生理的手法、数理モデルを駆使して鳥類と哺乳類の動物行動学を行っています。一緒に研究してくれる仲間を募集しています。

講演タイトル: KTG!Kyoto Telemetry Groupのご紹介

所属: 京都大学 東南アジア地域研究研究所/農学研究科/ 野生動物研究センター

一言: Kyoto Telemetry Groupは、京都大学大学院農学研究科・情報学研究科等を拠点として、バイオロギング・バイオテレメトリー・受動的音響観察・ドローンなどの技術を用いて、陸・海・空に生息する生物たちの研究に取り組むグループです。バイオロギングは、単に動物に記録計をつけて回収するだけではありません。様々な方法を使って遠隔的な動物の行動記録がおこなわれています。世界各地での野外調査、生物の生態研究はもちろんのこと、機器開発、分析手法の開発、環境影響評価など様々な活躍の場がみなさんを待っています。

URL:https://bre.soc.i.kyoto-u.ac.jp/biotelemetry

講演タイトル: 野生動物の不思議な行動

所属: 神戸大学 海洋政策科学部/大学院海事科学研究科

一言: 野生動物の行動生態に関する研究に取り組んでいます。動物の生態はわかっているようでほとんどなにもわかっていません。研究したいという欲と情熱次第で海生哺乳類、海鳥類、ウミガメ類、魚類、淡水性カメ類、両生類、なんでも対象となります。一緒にワクワクするような研究をしましょう。

講演タイトル: バイオロギングによって分かった水産資源の多様な移動生態

所属:  国立研究開発法人 水産研究・教育機構

一言: 水産資源を持続的に利用することと、その移動や生態を知ることは密接に結びついています。本発表では、水産研究・教育機構が行っているバイオロギング研究からわかってきた様々な水産資源の移動生態について紹介します。

PDFファイル

こちらから講演会案内のPDFファイルをダウンロードできます。

BLS講演会.pdf
Biologging intelligent Platform (BiP) は、文部科学省「海洋資源利用促進技術開発プログラム 海洋生物ビッグデータ活用技術高度化」の助成を受けています。