大会長挨拶
大会長挨拶
大会長: 川端 昭宏(越前町国民健康保険織田病院)
第13回日本運動器徒手理学療法学術大会は、「再編と創新 ―運動器徒手理学療法の展望―」をテーマとして開催いたします。
なお、本大会は令和6年能登半島地震の影響により延期となっておりましたが、このたび改めて開催の運びとなりました。能登半島地震により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げますとともに、今後も継続した復旧・復興をお祈り申し上げます。また学術大会の延期につきまして配慮いただきお礼申し上げます。
日本における徒手理学療法は、2008年にIFOMPTに加盟以降、国際水準に基づいて教育基準を発展させてきました。その中で臨床推論や科学的根拠、安全管理などが重視されるようになっています。当会の取り組みやカリキュラムもアップデートされています。一方で、近年の理学療法を取り巻く環境は大きく変化しています。卒後教育における新生涯学習制度の開始(2022年)、能力の向上や臨床推論やOJTの重視、スキルの標準化など理学療法士の役割や学びの在り方に大きな影響を与えました。これらの変化により、従来の知識や技術を単に踏襲するだけでなく、時代に即した再構築が求められています。
本学術大会では、「再編」と「創新」という二つの視点を軸に据えました。「再編」とは、これまで培われてきた知識・技術・概念を整理し、現代の臨床や教育の文脈に適合する形へと再構築することを意味します。「創新」とは、新たな視点や科学的根拠に基づき、運動器徒手理学療法の可能性をさらに拡張し、次世代へとつなげていく営みを指します。
本大会では、IFOMPTからの情報、慢性疼痛や認知行動療法における臨床心理士の視点、更に筋骨格系クリニカルトランスレーションフレームワーク、超音波画像、物理療法など新たな運動器徒手理学療法の可能性を見出せるプログラムとなっており、運動器徒手理学療法の新たな方向性について議論を深める場としたいと考えております。本大会が、これまでの知見を再編し、新たな価値を創出する契機となり、当該分野のさらなる発展に寄与することを願っております。
準備委員一同、多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。