数学は基本的には問題の解き方のパターン学習なのですが、第一段階として計算力を取り戻す必要があります。社会人の方は高校生と比べ、国語・英語は比較的よくできますが数学は圧倒的に劣る傾向があります。理由はいくつかありますが最も大きいのは計算の仕方を忘れていることですね。同じ問題を何回か解いてみると、そのたびに答えが違うことがよくあるのです。このようなことが起こる理由は計算式でプラスとマイナスの書き写しミスをするなどちょっとしたミスをしているからです。

数式を書くという習慣がない社会人はこのミスをする頻度が学校や塾で毎日のように手で書く訓練をしている高校生に比べるとはるかに高いです。そこです、そこを修正しよう！

計算ミスで問題を落とすことがないように計算力を取り戻すことが最優先。そのために、たくさん計算することです。小学高学年～中1くらいまでの計算問題集で十分です。時間のあるときに高速でこなしていきましょう。計算力を取り戻すと同時に解き方のパターン学習を進めていきます。看護学校は難関大学の入試と違い、1問に30分以上もかかるような数学的思考力を問う問題は出題されません。基礎的な解き方パターンが身についているかをチェックする問題が多く、1問2～3分程度で計算する出題が中心です。20～30問くらいはありますから問題を解くのに利用する解き方のパターンの幅もそれだけ広くなります。

数学の勉強法は人さまざまです。最初にいきなり解説を見て手順を把握し、それを参考にして自力でその手順をなぞっていき、最後に解説を見ずにその手順を再現できるようになるまで解きなおす方、最初にできる部分まで自力で解き、あとから解説を見て知識を追加する方。どの方法も問題ないと考えます。

大切なことは、一度理解してそれを自分だけの力でできるようになるまで繰り返し練習することです！『分かる』と『解ける』は違いますので最後のツメまでしっかりと！

計算を早めに極めることが何よりも重要です

文字をふんだんに使う計算の始まり