2026/02/26| 世界フィットネス/米国ウェルネス業界トレンド
“女性向け”ではなく“アスリート仕様のボディワーク”として再定義。
ニューヨーク発のノファー・メソッドが、男性の参加を後押しするための「男性限定ピラティスクラス」をスタートした。
メソッド自体を変えるのではなく、“伝え方”と“入り口”を変えることで、男性にとって参加しやすい環境を整えるのが狙いだ。
ここ数年でピラティスは急成長しているが、男性の参加率は依然として高くない。創設者のノファー・ハガグは、その理由を「関心不足ではなく、心理的ハードルの問題」と分析している。実際、多くの男性が興味を持ちながらも、女性が多い空間に入ることに抵抗を感じていたという。
そこで設けられたのが男性専用クラス。
目的は“男性向けに内容を変える”ことではなく、“安心して始められる場を用意する”ことにある。
ハガグは、男性が抱きがちな
・柔軟性が足りないのではないか
・ピラティスはストレッチ中心なのではないか
・自分には合わないのではないか
といった先入観に注目。
クラスでは、ピラティスの原則はそのままに、パフォーマンス向上やケガ予防、筋力強化といったテーマに紐づけて指導を行っている。
特に、ウエイトトレーニングやランニング、ゴルフやテニスなどの回旋動作を伴うスポーツとの関連性を明確に説明。胸椎や股関節の可動域向上がスイングのパワーや安定性に直結すること、体幹の安定や臀部の活性化が関節保護や走行効率向上につながることなど、具体的な効果として示している。
多くの男性は股関節の硬さや特定筋群の優位性といったアンバランスを抱えているため、それらを修正しながら強度も確保できるようプログラムを設計しているという。
実際にNFL選手を含むアスリートも参加しており、男性会員の割合は約10%から約25%へと増加。こうした背景を受け、男性向けクラスを正式なプログラムとして展開することになった。
ハガグは「多くのためらいは、ピラティスに対する誤解から来ている」とし、まずは一度体験してほしいと呼びかけている。
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Mai Cherrington (チャーリントン真衣)
アメリカでインストラクターとして活動。
日米のフィットネス・ウェルネス業界をつなぐ視点で、
クラス指導・企画・情報発信を行っています。