2026/02/23| フィットネス/ウェルネス業界トレンド
HFA(Health & Fitness Association)の最新グローバルレポートによると、会員数は過去最高を記録し、収益は上昇、ウェルネストレンドも拡大しており、世界のフィットネス業界は絶好調で、さらなる成長に向けて意欲を高めています。
これが2025年HFAグローバルレポートの最大のポイントですが、それだけではありません。主要市場での記録的な会員数、安定した施設数の増加、そして健康を優先する消費者意識の高まりに支えられ、世界のフィットネス業界は力強い勢いで年をスタートさせました。
HFAのプレジデント兼CEOであるLiz Clark氏は次のように述べています。
「グローバルレポートは、市場データ、消費者トレンド、政策動向を世界各国から集約した、私たちが提供する最も重要な資料のひとつです。業界がどこへ向かっているのか、そして関係者がどのように未来を形作れるのかを明確に示しています。」
この包括的な年次調査は、30カ国以上の事業者インサイト、財務データ、市場分析をもとに、世界のフィットネス業界の現状と今後の方向性を分析しています。また、オーストラリア、ブラジル、アメリカなど、フィットネスが公衆衛生や税制改革、医療制度との統合において重要な役割を担うと認識され始めている国々の政策動向にも焦点を当てています。
■ 米国は依然トップだが、世界市場には大きな成長余地
アメリカは依然として最大のフィットネス市場であり、高い市場浸透率と、低価格大量型(HVLP)ジムから高級クラブまで幅広い業態が存在しています。
業界の見通しも非常に前向きで、
91%の事業者が収益増加を予測
83%が利益率の改善を見込み
多くが会員数増加を予想
と報告されています。
この自信は、新たな成長市場の開拓を加速させています。特に市場浸透率が低いインド、日本、サウジアラビアなどが注目されています。すでに国際ブランドによる進出やフランチャイズ契約の動きも見られます。
🌏 米国は依然トップ、日本・インド・サウジが次の成長市場に
特に成長余地が大きいと見られているのは、
• インド
• 日本
• サウジアラビア
■ 中東の動き
GCC地域で急成長しているフィットネスチェーンGymNationは、リヤドに新本社を設立し、年内に50店舗超を目指しています。サウジ初店舗は開業前に7,000名以上の創設会員を獲得しました。
また、オーストラリア発のBody Fit Training(BFT)は中東・北アフリカ(MENA)地域に進出し、今後10年で50スタジオ以上を展開予定。ドーハを拠点に、リヤド、ドバイ、クウェートへも拡大予定です。
■ インド市場
急拡大する中間層、政府主導のウェルネス推進政策、インフレ緩和や可処分所得の増加が、新コンセプト参入の追い風となっています。
■ M&A(合併・買収)の加速
2024年は業界再編の年となりました。
Self Esteem Brands と Orangetheory Fitness の統合により「Purpose Brands」誕生
→ 約7,000拠点、約50カ国、売上35億ドル規模
PureGym が Blink Fitness を1億2,100万ドルで買収
LA Fitness が XSport Fitness を買収
業界リーダーは「M&Aは戦略そのものではなく、戦略を加速させるツール」と強調しています。
■ 筋トレが主役に
ジムのフロア設計も変化しています。
筋力トレーニングエリア:42%(過去最高)
有酸素エリア:12%
ファンクショナルトレーニング:15%
明らかに“Strength is King”の流れです。
■ AI活用は世代間ギャップあり
Gen Zの約2/3がAIフィットネスアプリを利用経験あり
ベビーブーマー世代は17%のみ
AI利用者の約半数は毎日使用し、ワークアウト、栄養管理、リカバリー、メンタルサポートまで活用しています。
ただし高齢層はプライバシーや人間の指導を好む傾向があり慎重です。
HFAは、AIを「人間の代替」ではなく「体験向上ツール」として統合することを提案しています。
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Mai Cherrington (チャーリントン真衣)
アメリカでインストラクターとして活動。
日米のフィットネス・ウェルネス業界をつなぐ視点で、
クラス指導・企画・情報発信を行っています。