2026-07-02更新
2026年7月1日より、独立した研究室を持つことになりました。レーザーや顕微鏡、光に関する物理に興味をお持ちの学生は、是非我々と一緒に研究しましょう。
博士研究員のAlbertさん(現在, 中央大学助教)の実験が論文になりました!おめでとうございます。輻射力の波長依存性が赤外吸収スペクトルと良く対応することを明らかにしました。
Yoshua Albert Darmawan, Taiki Yanagishima, Takao Fuji, and Tetsuhiro Kudo, "Proposed Method for Label-Free Separation and Infrared Spectroscopy of Carbonyl-Containing Micro- and Nanoparticles Using Mid-Infrared Optical Force," Anal. Chem. 97, 14658–14665 (2025).
光を用いることで、微小な物体を非接触で動かし、操作することができます。光には質量(重さ)がありませんが、運動量を持つため、物質に物理的な力を加えることが可能です。この力は「光圧」や「輻射力」と呼ばれています。この力を利用した「光マニピュレーション」技術は、赤血球やウイルスから、タンパク質、分子、さらには原子までをも捕捉・操作できる技術へと発展してきました(2018年ノーベル物理学賞の「光ピンセット」はその代表例です)。
近年、当研究室では世界で初めての試みとなる中赤外レーザーを用いた光マニピュレーションの実験を開始し、狙った分子を選択的に操作できる新しい原理を発見しました。本発見をきっかけに2024年度創発的研究事業の採択にも繋がっています。
本研究室では、この独自コア技術を基盤として、以下の最先端の基礎・応用研究を展開しています。
* 光圧によるナノ光クロマトグラフィーや単一微粒子赤外分光
* 分子種選択的に光トラップ・操作・選別する技術
* 光熱効果を利用した微粒子・細胞の局所濃縮技術
* 中赤外領域の光圧の可能性を探求する基礎研究
* クリーンルームにおける中赤外光の局在増強ナノ光場の創出
これらの研究を通して、光でナノの世界を自在に操る革新的な技術の創出を目指しています。