研究

糖鎖間相互作用の作用機序解析

糖鎖と糖鎖の間に働く相互作用(以下、糖鎖間相互作用)は、受精や細胞分化に関係しているほか、ガン転移を含む様々な疾患に関与していることが示唆されています。しかし糖鎖感相互作用は微弱で、そのメカニズムもあまり明らかになっていません。本研究室では可視サイズのヒドロゲル表面に様々な糖鎖を導入し、ヒドロゲルの水中での会合などを基に、糖鎖間相互作用のメカニズム解析を行なっています。
https://doi.org/10.1080/07328303.2023.2242927
https://doi.org/10.1016/j.carpta.2024.100452

ゴシポール誘導体の合成と機能解析

綿実由来のセスキテルペンであるゴシポールは、抗ウイルス活性や抗菌活性などを有する生理活性物質ですが、光や各種溶媒に対して不安定であり、現在あまり有効活用されていません。本研究室ではこのゴシポールに対する化学修飾を行い、安定なゴシポール誘導体を得る試みをおこなっています。
https://doi.org/10.1016/j.carres.2018.02.001

希少糖の化学修飾に関する基礎研究

天然における存在量が極めて少ない糖は希少糖と呼ばれており、希少であるが故に高価で、これまであまり研究が進んでいませんでした。特に有機化学的な修飾(構造改変)に関する研究はほとんど存在しません。本研究室では希少糖に関する有機合成化学を知識を蓄積するための研究を行っています。