誤嚥性肺炎は我々の直面している課題です。非侵襲計測にて嚥下能力を測るシステムの研究を行っています。嚥下筋電図、嚥下音、超音波動画像の同時計測によって嚥下機能の解明と医療機器としての開発を行っています。
病変のスクリーニング検査として,古くはヒポクラテスの時代より聴診は行われ てきました。このように生体音は健康状態を知る上で重要な要素を含んでいると 考えられ、手軽な診断装置として普及することが期待されます。本研究室では血流音や肺音や心音などによる聴診を機械に代替するシステムの開発を行っております。ディープラーニング・深層学習等による機械学習を取り入れた診断支援システムの開発を行っています。
やわらかい音、かたい音と表現されるような感覚的な評価の定量化に向けた研究を行います。感性評価の基礎を学ぶとともに音響信号処理を学ぶことができます。また、脳波や脳血流を計測して官能評価と脳機能の解明を行うとともに、ブレインマシンインターフェースへの応用を試みています。
音色や食の評価、ゲームの高揚感など、ヒトを介してはじめて出力される感性評価です。また、精神的なストレス、身体的なストレスや快不快は、生体の反応を介して明らかになります。本研究室では脳波や光トポグラフィによる脳活動の測定や、心電図や連続血圧といった各種生体信号を計測し、それを解析することによって感性評価に至る新たな指標を作ります。
本研究室でできることは多岐に渡ります。これまで実施してきた医療機器や福祉機器の研究開発はもちろんのこと、身の回りの何でだろう?と感じる興味を研究に落とし込んでいきます。これまでにも、学生さん発案の研究が多く立ち上げられてきました。
大きな目標としては、研究室では生体信号計測とその解析によって生体の状況を明らかにし、得られた知見を工学的・医学的に応用することです。医療機器への応用や、より人の好みに合った商品開発の応用を目指しています。この目標に向けて実験・解析・理論を考え尽くして研究を行います。実験、解析の基礎技術の実習、基礎的文献の講読を通して生体に関しての基礎を学びつつ実践的な応用展開を行っています。共に失敗と挑戦を繰り返しましょう。
当研究室は、全国の大学や病院および民間企業との共同研究を積極的に行っております。研究室のメンバーとともに幅広く活躍し、未来の医療技術の開発や生体の解明に貢献できるように学び合いましょう。